【万代老松 純米大吟醸】
辛口の くっきり酸アル クラシック
はじめましてのお酒、万代老松さん。奈良県吉野郡下市町・藤村酒造さんのお酒です。
藤村酒造さんは文久三年(1863年)創業。幕末ですね。京都で新選組が尊皇攘夷派の志士を襲撃した池田屋事件のあった年です。まさに動乱の時代。吉野は平穏だったのでしょうか? 吉野って、昔から都を追われた人が逃げ込む場所のイメージあるんですよね。
藤村酒造さんの仕込水は「環境省認定日本名水百選」「国土交通省水の郷34選」「奈良県指定大和の水」に選ばれている名水・大峰山のごろごろ水。身体に最も近いpH8.2・硬度89.5mg/ℓの弱アルカリ性軟水なんだそうです。たった11kmしか離れてない風の森の油長酒造さんの仕込み水が硬度250mg/ℓの超硬水なことを考えると面白いですね。
どんなお酒なんでしょう? それでは、いただきます。
香りはツンっとアルコール。ほのかな甘さもアル由来。
口当たり、するっと乳酸から入り、それがぼんっと膨らみます。追って米旨と渋味もじゅわわ。アルコールもぽわんと出てきます。
含み香、米旨アルコール。後味渋味がずずんと長く。
製造年月が2023年12月だから、1年近く経ってるけど、アルコールがくっきりしています。ほんのりと甘い風味もあるんだけれど、味には甘味はほぼありません。
くっきり酸アルクラシックですね。食中酒向き。少し甘く味付けした煮物なんかを合わせたいです。
ジブリで例えると「崖の上のポニョ」の耕一。主人公・宗介のお父さんです。貨物船の船長をしていて、ほんのり爽やか力強い。声優は長嶋一茂さんなんですが、本人のイメージにぴったり。
好き度:★★★☆
水魚は子供にしか見えませんので、大人の耕一には人間になったポニョは見えても水魚は波にしか見えていません。子供の宗介には水魚が見えてるようで、後のシーンでポニョがお魚の上を走っていると言います。#崖の上のポニョ pic.twitter.com/3kv040czLB
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) 2019年8月23日
【DATA】
蔵元:藤村酒造株式会社(奈良県吉野郡下市町)
造り:純米大吟醸
原料米:兵庫県産 山田錦
精米歩合:50%
アルコール度数:15~16% ・・・ 普通
日本酒度:+3 ・・・ 辛口
酸度:1.4 ・・・ 普通
アミノ酸度:1.6 ・・・ 高め
製造年月:2023年12月
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