こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]王祿 > ハク(千と千尋の神隠し)

超王祿ちょうおうろく 純米 本生】

酸旨で 苦味がじわり 大人酒

王祿

王祿
王祿

かなり久しぶりの王祿さん。飲んだ記憶はあるんですが、記録を取りはじめてからは初登場です。ちなみに「祿」は「禄」の旧字。祿は「ろく」で変換できないので、王禄と表記しているサイトもありますね。コピペで入力してるので、ぶっちゃけ不便。
この銘柄名は、古来中国で酒を”天の美禄”と呼んだことと、​常に王者の風格を持つ酒でありたいという想いから付けられたんだそうです。

王祿さんは、島根県の日本酒ランキングでは、さけのわでもSAKETIMEでも1位(2023/1/2現在)の有名銘柄。でも意外に出会わないんですよね。今回は、お正月用に300ml瓶を買ってきて、昨日1月1日にいただきました。

超王祿は、元々は「王祿 超辛純米」という名前だったお酒。前に飲んだ時もキリっと辛口だった印象があります。
辛口なだけじゃなくて、2019酒造年度に仕込まれて、2022年12月に瓶詰めされた古酒でもあります。ただ、調べてみると、-5℃での氷温熟成みたい。てことは、熟成感がそれほどなさそうにも思います。実際はどんなかな?
それでは飲んでいきましょう。

香りは、アル旨ぽわん。きれいなクラシックで、ほんのりマスカットの爽やかさもあります。熟成感は全く感じませんね。

口に含むと、キリっと酸旨。甘味は奥の方にほんの少しだけ。なかなかの辛口です。そして苦味がじわり。この苦みは、ちょっと人を選ぶかもしれませんね。大人な苦味です。

雪冷え(5℃)だと酸味から入ってきたけど、温度が上がってくると、酸がやわらかくなってきます。うん、この方が美味しい。涼冷え(15℃)くらいが好きですね。ぬる燗もアリでした。
熟成というよりはむしろフレッシュ。でも、このやわらかさが氷温熟成の効果なんでしょうね。美味しい!

このお酒、単体で飲むよりは、食中酒向きですね。和食全般と相性が良いです。今回は予想通り、お節料理にばっちりでした。特に煮しめの旨味と合わさると、お酒の旨味もほわああーん。

ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」のハク。目つきの鋭いキリっとしたイケメン。見た目は子供ですが、不思議に大人びた感じがします。

好き度:★★★★

王祿

王祿

 

【DATA】
蔵元:王祿酒造有限会社(島根県松江市)
造り:純米 無濾過生酒
原料米:五百万石
精米歩合:60%
アルコール度数:15.5% ・・・ 普通
仕込み年:2019BY
製造年月:2022年12月

ややこしいのが、ラベルに書いてある、★~★★★★★の説明。この説明の部分は読めばわかるんですが、このお酒がどのランクなのかが全くわかりませんでした。よく見たら、王祿ロゴの左上に「★」があるんですが、説明部分と離れてるし、ここだけ見ても意味がわからないから読み飛ばしてしまいます。もうちょっとわかりやすくならんかなあ。

 

関連記事:

 

←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

こるね酒店

「こるね酒店」でお勧めのお酒を販売中。
実際に飲んで美味しかったお酒だけを厳選して、わかりやすく紹介しています。