こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

片野桜 > エボシ御前(もののけ姫)[ジブリ酒]

片野桜(かたのさくら) しぼりたて蔵出し 生酒】

アル感が 濃厚甘味を ぶった切る

片野桜

片野桜
片野桜

しばらくぶりの片野桜さん。と言っても、漢字表記の片野桜さんは初めてですね。大阪府交野(かたの)市・山野酒造さんのお酒です。「さくら」は「ざくら」じゃなくて濁らない方。濁点問題は難しいですね。ということで、過去にはこんなクイズも作っています。
    ↓
[桜の付く日本酒の読み方クイズ]


さて、お蔵さんのある交野市は、僕のうちからひと山超えたところにあるご近所さん。市のキャッチフレーズは「星のまち☆かたの」。市内には天野川という川が流れ、平安の昔から天の川になぞらえた七夕伝説が残っています。伊勢物語古今和歌集にも交野ヶ原の七夕について書かれているんだとか。

また、かつては皇室の狩場があり、都を平安京に移した桓武天皇をはじめ平安貴族たちも、頻繁に鷹狩に訪れていたんだとか。その頃の「かたの」の表記は、意味合いによって、
①交野:互いに狩りに行く野
②堅野:堅く狩猟を禁じられた野
③片野:許された者のみが狩猟できる野
という使い分けもされていたんだそうです。

さらに、清少納言も「枕草子」の中で「野は嵯峨野さらなり、印南野、交野、駒野、飛火野、しめし野、春日野、そうけ野こそすずろにをかしけれ」と書いています。めっちゃ歴史に名を残してますね。

お酒に話を戻して、かたの桜さんは、大阪でいちばん好きな銘柄なんです。前回飲んだ特別純米無濾過生原酒なんて感動的でした。今回はどんなお酒なのか、飲んでいきましょう。

香りはアルつん、ほんのりハーブ。ひとつ前に飲んだ九頭龍 垂れ口と同じ方向性を感じますね。濃くて力強そう。でも香りの甘さは少し控えめで、ほんのり苦そうなハーブ感があります。

口当たり、くっきり甘味とアルコール。予想通りの力強いお酒です。でも九頭龍 垂れ口よりはおとなしいかな。っと思った瞬間、濃厚なシロップの甘味とアルコール感がパカーンと開きます。
強い!!
お米の旨味と乳酸の酸味がある分だけ、九頭龍よりもボリュームを感じます。そして良い意味でアル添らしく、こんなにボリュームがあるのにそれをズバっと切って、後味はほんのり余韻だけ。

アルコールは19度もあるので、甘口とは言え初心者さんには勧めにくいですね。でもこれ、たぶんロックにしたらかなり飲みやすく、するする飲めそうです。しまった、当日に気が付けばよかった。

 


アテは、引き続きのネギマです。甘辛のしっかりした味付けをお酒が力強くぶった切ってくれるから、かなり合いますね。

ジブリで例えると「もののけ姫」のエボシ御前。エボシ様って、かなり大きな優しさを持ってるんですが、同時にとても苛烈です。目的のためには、仲間の犠牲だって厭いません。そんな激しさと力強さを持ったお酒でした。

好き度:★★★★

片野桜

片野桜
片野桜

【DATA】
蔵元:山野酒造株式会社(大阪府交野市)
造り:生酒
精米歩合:麹米70%、掛米75%
アルコール度数:19% ・・・ 高い
製造年月:2025年11月

 

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