【ワンカップミニLight 】
軽やかな 旨苦ひかえめ ワンカップ
ワンカップ大関ミニに続いては、今回の本命・新製品のLightです。アルコール度数8%の低アル酒。
やっぱり月桂冠アルゴの対抗商品なんでしょうか？ まあ、ターゲットはアルゴとは別かもしれませんが、ライバルがあんなの出してきて大規模なプロモーション打ってるんです。意識しない訳はないですよね。少なくとも売場は確実にかぶっているわけですし。
新製品の打ち出し方も面白いですね。通常のワンカップの180mlサイズではなく、ワンカップミニの100mlサイズです。低アルで少量だけ飲むというシーンを想定してるんでしょう。
そしてなによりびっくりしたのが、これ、純米酒なんです！！
ワンカップ大関は当然のようにアル添なんですが、Lightは純米酒。ただ、よく考えてみるとなんとなく事情はわかります。
低アル酒って造るのが難しいんです。アルコール発酵を途中で止めると、ジアセチルなどのオフフレーバー(不快な香り)が残りやすいです。ジアセチルは発酵を進めると分解されるんですが、途中で止めると残っちゃう。それに、どこまで発酵させるのかを制御するのは、丁寧な少量生産だったらともかく、ワンカップのような大量生産だと難しそう。逆に、普通のお酒を造って加水でアルコール度数を下げるのは、原酒がかなりしっかりしていないと薄いだけのペラペラなお酒になっちゃいます。そうならないための純米スペックなんだと予想します。
それでは、どんなお酒に仕上がっているのか、実際に飲んでみましょう。
香りはほとんどありません。まあ、そりゃそうでしょうね。
口当たり、やわらかはっきり酸ぽわん。乳酸＋ほんのりマスカット。お！？フルーティーさがあるやん。酸はぽわっとふくらんで、最後にかすかに甘ふわり。
純米酒になってフルーティーさもあるけど、確かにこれはワンカップのライト。酸の方向性がワンカップと似ていて、旨味苦味がかなり軽くなっています。甘味は奥にほんのりあるけど、基本は酸味で旨味は控えめ。苦味はほとんど感じません。軽やかだけど薄っぺらくはありません。さすが大関さん。
合ったアテは、ネギ塩豚丼。軽やかなお酒だから、最初は出汁巻き玉子を合わせようと思ったんです。でも酸が中心になっている分、おでんや出汁巻き玉子のような出汁の効いた和食よりは、少し味のしっかりしたものの方が合いました。
ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」の「親方んトコのチビのマッジ」。ほうきを振り回して豚を追いかける元気な3歳児です。かわいいというより、かわいらしい。でも、親方とおかみさんの子どもだから、将来はたくましくなるでしょうね。
好き度：★★★☆
ペジテの青年がナウシカを亡き王女の姿に重ねて撃つの躊躇うシーンはBGM込みで一番好きなシーン。 pic.twitter.com/DOx46MIujw
— さいとう (@NwwwG) 2020年12月25日
【DATA】
蔵元：大関株式会社(兵庫県西宮市)
造り：純米酒
精米歩合：78%
アルコール度数：8% ･･･ 低め
日本酒度：-10 ･･･ 大甘口
酸度：1.3 ･･･ 低め
製造年月：2025年9月
日本酒度マイナス10で酸度1.3！？！？ 味わいからは予想外の数値でした。面白い！！
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