【ふかもり 純米吟醸 無濾過生原酒 木槽しぼり 別誂え】
黒糖と コゲの甘苦 やわらかく




ひとつ前に続いて、ふかもりさん。岐阜県中津川市・山内酒造さんのお酒です。通常版と、こちらの別誂えの飲み比べ。

山中酒造さんは、後継者がいなくて廃業の危機だったお蔵さんを、酒販店の代表の方が引き継いで杜氏をしているというお蔵さん。そのあたりの経緯はひとつ前の投稿で詳しく取り上げていますので、よろしければそちらもご覧ください。
今回は飲み比べの2杯目。「純米吟醸 無濾過生原酒 木槽しぼり」という造りは同じで、お米を通常品の五百万石から、酔いむすび60%&ひだほまれ40%に変更されています。
酔いむすびというお米は初めてですね。調べてみたら、岐阜県が42年ぶりに開発し、今年お酒になってデビューした新しい酒米だそう。早生の「ひだほまれ」と晩生の「ひだみのり」を掛け合わせた品種。心白発現率はひだほまれより低いものの、割れにくいことから高精米の大吟醸にも適しているんだそうです。それをお父さんのひだほまれと6:4で使ったんですね。
ただ、この6:4という比率がよくわかりません。これが2:8なら2の方が麹米だと思うんですが、なんで6:4なんでしょうね?
まあともかく、飲んでいきましょう。
上立ち香、やわらかパインのほの酸と、ふんわり黒糖梨バナナ。おっ! 五百万石よりも香りが立ってますね。美味しそう!
口当たり、するんとやわらか優しい甘味。黒蜜バナナのコク甘で、コゲ苦コメ旨あらわれて、苦旨ほわんとふくらみます。
含み香は、あまり立たずに、ほの旨アル。後味コク苦ふわ甘じわり。酸は優しい乳酸ほわん。
おおっ!通常品はすっきりだったけど、こちらはもっとふくよかです。甘味もしっかりありますね。めちゃくちゃ美味しい!!
日本酒度を見ると、通常品は+8の辛口で、別誂えは±0。同じ造りでこんなに違うことある!?
僕は甘い方が好きなことが多いから、単体で飲むなら別誂えの方が好きです。でも、食中酒としていろんなアテに幅広く合うのは通常品でした。


ただ、アテの中で、鶏の梅紫蘇和えとの相性が凄かった! 鶏むね肉が薄味でやさしくて、梅も紫蘇も主張してきません。めっちゃ美味しいけど、インパクトはそんなに強くない料理。でもそこにお酒を流し込むと、黒糖の甘味がほわああああ。ふくよか華やかに広がるのに上品です。お酒もアテも両方さらに美味しくなった!! 凄い組み合わせです。これこそマリアージュ。
ジブリで例えると「平成狸合戦ぽんぽこ」の主人公・正吉。やさしいクラシック狸だけど、爽やか好青年で、考え方が進歩的。そして、ふくよかもふもふ。
好き度:★★★★☆
今日の金曜ロードショーは平成狸合戦ぽんぽこ!
— かわら (@kawara_bay) 2019年4月5日
おそらく平成最後の平成狸合戦ぽんぽこ!ということで正吉さんに「平成」してもらった pic.twitter.com/s7HQ3RX2nT


【DATA】
蔵元:山内酒造株式会社(岐阜県中津川市)
造り:純米吟醸 無濾過生原酒 木槽しぼり
原料米:酔いむすび60%、ひだほまれ40%
精米歩合:55%
日本酒度:±0 ・・・ 普通
酸度:1.6 ・・・ 高め
アルコール度数:16~17% ・・・ 高め
製造年月:2025年10月
関連記事:
←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。