【田酒 純米大吟醸 百四拾 生】(でんしゅ)
甘蜜りんごと濃厚な旨味がぶわあっ
香りはわずかにりんごっぽい吟醸香。集中しないとかぎ分けられないくらい控えめです。
でも口に含むと、りんごの甘味と濃厚な旨味がいきなりぶわっ。そこから蜜の甘味がさらに膨らんで、酸旨な香りが口いっぱいに広がります。そして甘旨アルコールのふくよかな香りが鼻にふわあっと抜けていく。奥の方には心地よい苦味もくっきり。これは素晴らしい。
調べてみたら、百四拾というのはお米のことみたいですね。今は「華想い」という名前が付いているんですが、命名前は「青色系140号」と呼ばれていたことに由来するらしいです。青森県が山田錦に匹敵するお米を作ることを目的に開発した酒造好適米で、高精白に向いているとのこと。なるほど、このお酒なんて精米歩合35%ですからね。めっちゃ磨いてる。
ジブリで例えると「ハウルの動く城」のサリマン先生。総理大臣と参謀長を呼びつけて戦争を終わらせてしまうくらいの強い力を持ってます。歳はとってるはずだけど、姿は若々しい。
満足度:★★★★☆
なぜか製造日が墨(?)で消されていますね。お店で消したのではないそう。美味しかったから別にいいんですが、ちょっと気になります。
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