【黄桜 辛口一献】
淡麗で するする飲める 日常酒





実ははじめましての黄桜さん。京都市伏見区・黄桜(株)さんのお酒です。言わずもがなの大手メーカーですね。ある年代以上の人は、カッパのCMを覚えてるはず。三井住友トラストグループが今年2025年2月に発表した「日本酒業界の動向およびM&Aについて」という資料では、2022‐2023年の売上高ランキング9位に付けています。
ちなみに全くの余談なんですが、このランキングの8位は「梵」の加藤吉平商店さん。マジで!? そんなに売れてたの!?
黄桜さんは、大正14年(1925年)創業。おおっ!ちょうど100周年ですね。おめでとうございます。創業者の松本治六郎さんが、家業の清酒製造業から独立して創業されたそうです。現社長は、3代目の松本真治さん。
ん?
伏見で松本?
と思って調べてみたら、やっぱり実家は松本酒造さん。澤屋まつもとのお蔵さんですね。ってことは、日日の日々醸造・松本日出彦さんも親戚筋ってことか。
100周年とは言え、伏見の大手メーカーにしては意外に若いですね。ということは逆に、それだけ経営が凄かったということ。やっぱりCM効果も大きかったんでしょうね。最近では、地ビール、ウイスキー、焼酎、リキュール、クラフトジンなども造られています。ことし発売されたクラフトジンは、その名も八ッ橋。ちゃんと老舗の八ッ橋屋さん・本家西尾八ッ橋さんとコラボしていて、ボタニカルには八ッ橋の原料であるニッキ・粒餡・米粉を使ってるそう。なにそれ気になる!
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今回のお酒は、パック酒。同じ辛口一献の大きなパック(3000、2000、900ml)もありますが、今回は菊正宗さんのネオパックと同じような紙コップタイプです。でも容量は1合(180ml)じゃなくて200ml。ちょっとお得。
それでは飲んでいきましょう。
まずはしっかり冷やして雪冷え(5℃)から。

色はほのかな黄色。香りふんわり米甘旨。これは淡麗ですね。きれいな香り。
口当たり、するっと入っておだやか淡く。甘旨酸味も控えめで、淡いまんまできれいに切れる。予想以上にめちゃくちゃ淡麗。するする飲めちゃいます。
ただ、とてもきれいなんだけど、もうちょっと飲みごたえも欲しいですね。少しあたためて常温くらいにしてみましょう。
常温では、酸旨苦がふくらんで、少し飲みごたえが出てきました。そして最後はズバっと切れる、アル添らしい辛口酒。
さらに熱燗(50℃)まで上げると、香りのアルコールがツンっとなります。酒質はやわらかくなって、甘さもあるけど、やっぱり辛口感。強くて苦アルでズバッと切る辛口。
淡麗好きなら冷やして、飲みごたえが欲しければ常温~ぬる燗(40℃)くらいがおすすめです。熱燗を冷ましてからもう一度温度を上げるのも、アルコールの刺激が減って良い感じ。

アテは、イカとセロリの塩辛。こないだお店で食べたのが美味しかったから作ってみたんです。これが簡単なのに美味しい! 塩辛単体よりもずっと好き。セロリ特有の苦えぐみが消えて、塩辛も少しやわらかく爽やかになるんです。
お酒を合わせると、雪冷えだとお酒が負けちゃいますね。でも熱燗だとぴったり。塩辛のたっぷり塩旨味に引き出されて、お酒の旨味がほわわっと広がります。
ジブリで例えると「ハウルの動く城」の、カカシのカブ。ソフィーに助けられて、ついてくるカカシです。なんだかよくわからないんだけど、なぜか存在感があります。そして最後に化ける。
好き度:★★★☆
「ハウルの動く城」カブがめちゃくちゃ好きだった。カブ頭のカブが‼️
— 桜寿 (@ouju_ouju) 2023年1月7日
動き難いカカシ姿でもソフィに対して紳士過ぎて理想の王子様☺️カブのぬいぐるみは宝物✨
2次創作もしたけど、ハウル親子(原作では子供いるので)+カブのかなり夢見がちな話書いてた😄今も好き💕 pic.twitter.com/I5bzXgdOpZ





【DATA】
蔵元:黄桜株式会社(京都府京都市伏見区)
造り:普通酒
アルコール度数:14% ・・・ 低め
製造年月:2025年8月
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