【若駒 馬肉に合う日本酒】(わかこま)
優しいふわ旨ほの辛酒
今日はあえて、裏ラベルを1枚目にもってきます。表ラベルはかっこいいけど、どんなお酒か伝わるのは圧倒的に裏ラベルなんですよね。
前に一度来た馬肉居酒屋・時代おくれさんでいただきました。このお酒、前回飲みそこねて、めっちゃ気になってたんです。さっそく飲んでいきましょう。
香りはほとんど感じません。
口当たりはするとろっと水のよう。薄口です。
と思ったら、一瞬後から、穀物感のある優しい旨味がふわりと現れます。酸味はわずかで、甘味は気配だけ。
前に飲んだ若駒ひやおろしは、「若い馬」というより「老いて益々盛ん」という感じのコクたっぷりでした。だから今回も、もっとどっしりした味わいかと思ってたんです。そしたら予想よりかなり上品だったからびっくり。でも、美味しいです。
こんなお酒に合わせるアテは、当然馬肉です。前回も美味しかった紅白刺し。いかにも肉々しい赤身と、脂のしっかり乗った首の部分の白いお肉・タテガミを重ねて、ニンニクわさび醤油でいただきます。肉の味は淡白なんだけど、ニンニクのパンチが効いて、それからタテガミの脂のコクがじわり。
で、馬肉の後にお酒を飲むと、わずかだと思った酸味が意外に良い仕事して、脂を流してくれます。そして優しい旨味が全体をまとめて包んでくれる。なるほど、これくらいの薄口の方が馬刺を邪魔しません。
この感じだと、馬肉だけじゃなくて和食全般に合いそうです。でも、こんなお酒飲むならやっぱり馬肉に合わせたいですよね。
このお酒、冷酒でも美味しかったけど、燗も合うんじゃないかな。今度来たときに試してみます。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」のフクオさん。パン屋のご主人です。寡黙だし主役を張るキャラじゃないけど、地味な良い仕事します。おソノさんみたいな良い人を奥さんにもらってますしね。エンディングで赤ちゃんをあやしてるのがかわいいです。
満足度:★★★★
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