こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]十七文字 > ゴンザ(もののけ姫)

十七文字じゅうななもんじ 翆星盃すいせいはい

旨どどん 返り香アルぼわ 辛口酒

十七文字

全く知らなかったお酒・十七文字さんです。岡山の平喜(ひらき)酒造さんのお酒。調べてみても、情報が少ない! なかなかなレアなお酒なのかな?

平喜酒造さんは、メイン銘柄は喜平・新婚・将軍とのこと、平喜の喜平ってちょっと面白いですね。え? 製造能力3600kLで従業員数47名? めっちゃ大きい。製造高は岡山県一だそうです。

その平喜酒造さんには、メイン銘柄の喜平・新婚・将軍を造る黎明蔵と、少量生産手造りで上質なお酒を目指す豊穣蔵があり、今回の翆星盃は豊穣蔵の方。その豊穣蔵の杜氏が岡部東一郎氏。この方は、かつて岡山にあった酒蔵・正義櫻さんの蔵元の息子さんだそうです。正義櫻さんは残念ながら2004年に廃業。そのブランド・正義櫻と鯨正宗は、平喜酒造さんに移管されています。今回の十七文字 翆星盃は、岡部さんが、その生まれ育った蔵の復活を目指して造ったお酒。これは応援したい!

ところで、十七文字というブランドの由来はなんでしょうね? 翆星盃の由来は裏ラベルに書いてありましたが、こちらは調べてもわかりませんでした。一般に十七文字と言えば、5+7+5=17から俳句のことを指しますが関係あるのかな?

実は、僕がこのお酒を選んだのも、この「十七文字」という名前があったからなんです。僕のお友達で、数字の入ってる日本酒を集めてる姉さんがいるんです。一ノ蔵、二兎、三芳菊、笑四季・・・みたいに。これ、けっこう楽しくて、僕も時々考えて遊んでます。やってみると、1から9までは比較的簡単なんですけど、2桁になるととたんに難しくなる。そんな中の17は貴重です。飲むしかない!
お酒の中身は全然関係ないんですが、こういう出会いとか、ジャケ買いとかも、思わぬお酒に巡り会えたりして楽しいですよ。
後日注:これ、特集にしました。


前置きが長くなりましたが、飲んでいきましょう。

香りはかすかに旨アル。
口に含むと、旨ぽわからの、旨どどん。旨味特化型ですね。甘味は最初に気配があるだけで、ほとんど感じません。そして返り香にも旨味とアルコール感がぼわんっ。
温度が上がってきたら、少しだけ酸味も出てきますね。

スペックは、
造り:不明
原料米:不明
精米歩合:65%
アルコール度数:15~16% ・・・ 普通
日本酒度:+4.0 ・・・ 辛口
酸度:1.9 ・・・ 高い
酵母:協会7号酵母

ジブリで例えると「もののけ姫」のゴンザ。エボシ様の側近の大男です。質実剛健。劇中ではあまり活躍しませんが、組織のナンバー2としての実力は高そうです。

実はこの人には裏設定もあります。エボシ様には、かつて海外に売られてしまい、倭寇(海賊)の頭目の妻となりますが、その頭目を殺して故郷に帰ってきたという過去があります。その時から付き従っている唯一の部下がゴンザ。劇中でもエボシ様に心酔しているのがわかります。

満足度:★★★★

十七文字

十七文字

 

関連記事:

 

ブログランキング・にほんブログ村へ←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

 

こるね酒店

「こるね酒店」でお勧めのお酒を販売中。
実際に飲んで美味しかったお酒だけを厳選して、わかりやすく紹介しています。