秋の夜ながに旨い酒＞おろく婆さん(平成狸合戦ぽんぽこ)［ジブリ酒］

【秋の夜ながに旨い酒特別純米酒 ひやおろし】

熟成のコクある豊かな甘旨味

秋の夜ながに旨い酒

ひとつ前の「ん」さんは、秋の夜長におだやかにダラダラ飲むのにぴったりなお酒でしたが、今度は銘柄名が「秋の夜ながに旨い酒」です。

平和錦酒造さんははじめましてなんですが、公式サイトを見てたら知ってる顔が！代表取締役社長は、田中文悟さん。プロフィールを引用すると、『大学卒業後、アサヒビール(株)入社。営業職の傍ら、アメリカンフットボール社会人強豪チームであるアサヒビールシルバースターの一員として日本一となる。その後、酒蔵再建事業会社を立ち上げ、国内12の酒蔵を再建。その他、食品製造会社上場企業役員、輸入商社役員を経て、株式会社ＢＯＯＮを設立。代表取締役就任』。ここには書いてないけど、こんな凄いプロフィールの人はひとりしかいません。(株)日本酒キャピタルの田中社長です。

日本酒キャピタルは、田中文悟さんが立ち上げた酒蔵再建請負会社。これまで、「大納川天花」の(株)大納川さん、「北洋」の(株)魚津酒造さん、「紫宙」の紫波酒造店さん、芋焼酎「アサヒ」の日當山醸造さんを見事に再生されています。そして、今年2025年の6月、5番目の仲間に加わったのが平和錦酒造さんです。
平和錦酒造の社長だった前島正秀さんは取締役会長として蔵に残り、平和錦のお酒だけでなく岐阜・加茂・川辺の名前も発信していくんだそう。日本酒キャピタルのノウハウが入ってどのように発展していくのか、楽しみです！

さて、今回のお酒は、ひやおろし。秋酒ですね。ひやおろしってことは、上槽は日本酒キャピタルに合流前ですね。こちらは、「ん」を飲み終わって帰ろうかと思ってたらおすすめされたお酒。おすすめされたからには飲みたい。それでは、いただきます。

香りぽわわん熟成の、コクある豊かな甘旨さ。ひやおろし？ひと夏じゃなくてもっと熟成してない？

口当たり、するぽわくっきり甘旨酸。青いバナナの甘酸と、ほんのり熟成コゲ感と、しっかり穀物豊かな旨味。その中の、甘味がぽわっと一気に広がり、コゲ苦と穀物旨味がぼわん。後半は、どどんと甘苦アルコール。かなり主張してるのに、アルコールがそれをまとめていて美味しいです。

アルコール感は強いけど、ちびちび飲むなら秋の夜長にもありですね。冷やすより常温の方が良かったです。ぬる燗くらいもやってみたい。

アテは、ちょうど炊き上がったばかりの、セコガニのカニ飯。
磯っぽい香りがやさしくほわっと素晴らしく、カニの旨味がおだやかなのにたっぷりあって、感動的に美味しい！！そこにお酒を合わせると、豊かな旨味がやさしくほわあああ。うまあああ。もっと相性が良かったのは、ローストポーク。ピンクの紫たまねぎソースが激ウマで、お酒がその肉の旨味を引き継ぎつつ、それを熟成感に塗り替えていく。