【光栄菊 幾望 無濾過生原酒 天然乳酸菌仕込み】




めっちゃお久しぶりの光栄菊さん。佐賀県小城市・光栄菊酒造さんのお酒です。一時期はかなり飲んでたんですが、最近はご無沙汰でしたね。前回飲んだのは2年以上前ですし、今回の幾望は5年ぶりです。
光栄菊酒造さんは元々は明治4年(1871年)創業。でも、その光栄菊酒造さんは2006年に廃業してしまいます。今の光栄菊酒造さんは、2019年に鮮烈なデビューを飾った新生・光栄菊酒造さんです。
酒蔵を立ち上げたのは、TV番組の制作会社にディレクターとして勤務していた日下智(くさか さとし)さんと、NHK職員の田下裕也(たした ゆうや)さん。
2人は、2013年に日本酒をテーマにした番組を作ったことをきっかけに、日本酒を造りたいと思うようになります。そして日下さんは会社を辞め、2016年秋から長野の酒蔵で修行を始めます。凄い!! 田下さんも福岡局に転勤したことで、佐賀県と福岡県で本格的に酒蔵探しを進めます。その中で旧・光栄菊酒造と出会い、酒造免許は関西の別の蔵から譲り受けたものを移転し、2019年、新生・光栄菊酒造が産声を上げました。
とは言え、酒造りについてはまだ素人に近い2人、杜氏として、山本克明さんを招聘します。山本さんは愛知県の藤市酒造(株)で「菊鷹」を造っており、40代前半なのに既に名杜氏として名が知られていました。日下さんと田下さんもその菊鷹を飲んで感動し、当初は藤市酒造の酒造りが休みになる夏場だけ手伝ってもらうつもりで山本さんにオファーをかけました。それを山本さんも快諾。しかし、2人の熱意に触れた山本さんは、彼らとイチから新しい蔵を作りたいと考えるようになり、光栄菊酒造に移籍します。
そうして誕生した新生・光栄菊酒造さんは、デビューするとあっという間に人気銘柄になりました。現在でこそ落ち着いているものの、2020年頃の話題性はほんと凄かった!
というわけで、今回は久しぶりの光栄菊さん。秋酒の「幾望」です。春に搾って瓶詰めし、それを秋まで氷温貯蔵したお酒。幾望とは、満月に近い夜の月のこと。幾が「ほとんど」、望が「満月(望月・もちづき)」という意味で、旧暦の13日や14日の夜のこと。光栄菊さんは月に関する銘柄名が多いですが、幾望もそうだったんですね。
それでは飲んでいきましょう。
香りはおだやかコク旨と、糖の甘さとアルコール。
お?アルコール?
光栄菊さんは基本は低アルだった印象があるから、ちょっと意外でした。この幾望さんも、2020年に飲んだ時は13度でしたが、今回は16度。しばらく見ない間にだいぶ設計が変わってますね。
口当たり、するっとなめらか、くっきりパイン。酸ほの甘のフルーティー。酸はパインなんだけど、甘味は糖分もあってパインアメな感じです。そこから飴の糖分と、コク旨苦がくっきりドドン! インパクトのある甘旨ですね。
含み香は、わずかにパインの甘酸苦と、ほのかにツンっとアルコール。後味は、苦甘じんわり長くあり、おだやかふんわり消えていきます。

アテは、お通しのラタトゥイユっぽいトマト玉ねぎ煮込み。トマトってグルタミン酸の旨味がたっぷりで、モダンなお酒と合いやすいんですよね。その旨味によってお酒の複雑さが出て、より奥深くなりました。また、醤油ベースのスープと合わせると、お酒の甘味がよりくっきりします。
ジブリで例えると「ハウルの動く城」の主人公・ソフィー。後半の銀髪ソフィーですね。たっぷり甘くて味わい豊か。
好き度:★★★★
映画では、ハウルは「ソフィーの髪の毛、星の光に染まっているね」と言っていますが、絵コンテの段階では「ソフィーのカミって赤かったんだね。きれいだよ」と言っています。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2025年1月10日
当初は、髪の色を元に戻すことを考えていたようです。#ハウルの動く城 pic.twitter.com/b8XZcO173K


【DATA】
蔵元:光栄菊酒造株式会社(佐賀県小城市)
造り:純米 無濾過生原酒
原料米:北海道産 きたしずく
アルコール度数:16% ・・・ 高め
製造年月:2025年10月
関連記事:
- 価格: 4700 円
- 楽天で詳細を見る
←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。