【宗玄 純米酒 Samurai Prince】(そうげん)
酸旨ほろ甘燗酒
お燗が飲みたくて、合うものを選んでもらいました。
宗玄、こちらのお店ではレギュラーでいつも置いてるので気になってたんです。ここのお姉さんが惚れてるお酒なら絶対美味しいだろうなって。でも、いつでも飲めると思ったらつい後回しにしてたんですよね。ちょうどよい機会でした。
まずは熱燗からスタート。いかにも燗らしい素敵なアルコールの香りがたまりません。
口に含むと、乳酸の酸味を中心に控えめな甘味旨味がしっかり。含み香も序盤から鼻に向けてふわぁー。これは幸せな燗酒。
人肌燗くらいまで冷めてきたら、気持ちいい苦味も加わってきてそれも良い。いろんな温度帯で美味しいです。
ちょうど酒燗器の前の席だったので、最後にもう一度熱燗にしてフィニッシュ。
どの温度帯でも美味しいけど、僕の好みは甘さが立つ熱めの燗です。
このお酒、名前の由来は創業者・宗玄忠五郎さんの名前です。ただそれだけじゃなくて、お蔵さんの住所も石川県珠洲市宝立町”宗玄”。戦国時代、能登国の畠山義親公に仕えていたご先祖様が封じられたのが今もお蔵がある場所で、姓がそのまま地名になったんだそうです。かっこいい由緒!
ジブリで例えると「紅の豚」のピッコロおやじ。どんな年齢でも、楽しく、いい仕事してそうです。若い頃は飛行機黎明期、空を飛ぶという人類の新しい夢に熱く情熱を傾けてたんだと思います。壮年の頃は自分の技術に自信もついて、世界を相手に渡り合ってる。ポルコの飛行艇を作るのはこの頃かな。そして年老いてフィオに後を任せてからも、趣味で開発を続けて地味に凄いものを生み出してそうです。技術者の端くれとして、勝手に妄想して勝手に憧れます。
満足度:★★★★☆
ピッコロおやじは「1927年のシュナイダーカップでこいつ(フィアット・フォルゴーレ)をつけたイタリア艇はカーチスに負けた」と言いますが、史実では1925年です。#紅の豚 pic.twitter.com/DSEOz5E3oc
— キャッスル (@castle_gtm) 2018年11月2日
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