【鳴海 特別純米うすにごり生原酒】(なるか)
甘くないトロピカルからの旨味ぶわっ
はじめましての鳴海さんです。最近美味しいという評判を聞いて飲みたかったお酒。馴染みの飲み屋さんに入荷したとの情報が入ったので、予定を変更してほいほい飲みに伺いました。
色はきれいなうすにごり。よく見ると、大きめの澱も浮いています。
香りはお米の旨味と、乳酸+トロピカルなフルーティーさ。そして気持ち良いアルコールがほんのり。これは美味しそう。
口に含むと、香りのイメージ通りのフルーティーさに続いて、旨味がぶわっと広がります。その勢いのままひゅーっと鼻に抜けていく。面白いのは、フルーティーなんだけど甘くないことですね。どちらかというとドライ。シュっと切れて、旨味の気配だけが鼻に残ります。美味しい。
調べてみたら、日本酒度は+5で酸度2.0とのこと。日本酒度+5はまあまあ辛口だからだいたい予想通りでしたが、酸度は思ったより高いですね。でもとんがった酸ではないので飲みやすいです。
ジブリで例えると「レッドタートル」の主人公の男。名前はありません。このお酒と同じで、トロピカルで甘くない。
この映画、見たことある方はどれくらいいるのでしょう? ジブリの中で一番と言っていい異色作です。オランダ出身の監督を迎えての、日本・フランス・ベルギーの3か国による合作。異色なのはそれだけじゃなくて、全編通して、一切セリフがありません。でも、登場人物の考えていることや気持ちはちゃんと伝わってくるんですよね。叙情的で美しく、アーティスティックな作品。カンヌ国際映画祭の、独自で特異な作品に与えられる「ある視点」部門特別賞を受賞しています。あと、とにかくカニがめちゃくちゃかわいい。この映画でいちばんかわいいのは、間違いなくカニ。
満足度:★★★★
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