【白鶴 別鶴 そよ風のクローバー】
低アルの 軽~く爽やかハーブ系
別鶴とは、白鶴酒造さんの若手社員による商品開発プロジェクト。
「若い世代に、もっと日本酒を飲んでほしい」「わたしたち自身の手で日本酒業界を盛り上げていきたい」という熱い想いの入った新しいお酒なんだそうです。こちらの「そよ風のクローバー」は、「お日様のしゃぼん玉」とともに、時々スーパーで見かけますね。ちょっと気になってたので買ってみました。どんなかな?
香りは、瓶に書いてある通り、レモングラスのようなハーブ系の爽やかさ。気持ちいいですね。日本酒ではあんまり嗅いだことのない香りです。公式サイトによると、この香りの元はモノテルペンアルコールという物質。白鶴さんの独自開発酵母が生産するユニークな香りなんだそうです。さすが大手の技術力!
口に含むと、香り通りの爽やかな酸味を中心に甘味と苦味がほんのり。ミントみたいな不思議な清涼感もあります。美味しい!
けっこう甘いはずなんですが、爽やかな酸味とほんのり苦味が後味にじんわり残って、飲み飽きません。そして、めちゃくちゃ軽い! アルコール度数7%ですからね。するする飲めます。でも、味わいはしっかりしていて物足りなさはありません。
おっもしろー-い。
7%とは言え、1瓶290mlをすいすい飲みきったら、ちょっと気持ち良く酔っぱらいました。
公式サイトによると、ペアリングには、サラダチキン、焼き餃子、ポテトチップス(コンソメ味)、チーズケーキなんかが合うんだそうです。うん、わかる。これはジャンクな塩味には絶対合うし、濃厚な甘味にも対応できます。間違っても刺身に合わせるお酒じゃないですね。でも、マリネとかだったら魚にも合いそうです。いやいやこれ、ペアリングを冒険するのも楽しいですよ! 単体でも美味しいんですが、食事に合わせるとさらに可能性が広がりそう!
正直なことを言うと、飲む前はこれ、澪みたいに初心者層をターゲットにした甘いだけのお酒かと思ってたんです。でも、飲んでみたら、確かに甘いけどそれだけじゃなかった。新しいジャンルを開拓した、かなり挑戦的なお酒です。日本酒を期待して飲むと、いろいろ外されます。ただ、お酒として素直に美味しいし、かなり甘いのにいろいろペアリングを考えるのがめっちゃ楽しい!
新しいジャンルなだけに、マーケティングはとても難しそうです。でも、僕はこのお酒を応援することに決めました。スルーするつもりだった他の別鶴シリーズ「お日様のしゃぼん玉」も買ってきます。実物を見たことないけど「木漏れ日のムシメガネ」「陽だまりのシュノーケル」「黄昏のテレスコープ」も気になりますね。
スペックは、
造り:純米酒
原料米: 非公開
精米歩合:78% ・・・ 低精白ですね。でも雑味は感じません
アルコール度数:7% ・・・ 超低アル。でも味わいはしっかり。こちらも独自のノウハウの詰まった製法なんだそうです。
日本酒度:マイナス35 ・・・ 超甘口。
酸度:5.0 ・・・ めちゃくちゃ高い
アミノ酸度:1.3 ・・・ 普通。でも純米酒にしては低めかな。アミノ酸度まで公開しているあたりに、若手社員の本気度を感じますね。
ジブリで例えると「崖の上のポニョ」のリサ。主人公・宗介のお母さんです。でも、お母さんっぽくない、独自の道を行くパワフルガール。爽やかなのに、どこか不思議な色気もあります。
満足度:★★★★
私ずっと周くんがジ〇リに居るんだよなぁ〜誰だろって考えてたんだけど思い出した!!!!!!!崖の上のポニョのリサだ!!!!!!! pic.twitter.com/ka7gbjLKh0
— 辞書作る人 (@14g_o) 2018年9月1日
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