【十四代 七垂二十貫 双虹 斗瓶囲い 氷温貯蔵大極上諸白酒】
凛とした 気品と強さと 存在感



十四代様の最高峰大吟醸酒。日本酒情報サイト・SAKEdatabankさんの第7回キャンペーンでいただいたお酒です。見た瞬間恐れおののいて、神棚に飾りたくなるレベルのお酒。家に神棚なんてないんですけどね。こちらは、2021年のMVPとして選ばれた特別な賞品でした。
双虹様は、定価でも、自分のためにはちょっと買えない高級酒。転売価格はそのさらに10倍以上という怖ろしいことになってます。いただいたお酒を売ってしまうという考えもよぎってしまいます。でもそんな恥ずかしいことはできません。お世話になっている仲間とともに、いつものお店で開けることに決めました。
が、
折り悪く、またしてもマンボウ。仕方ないから、みんなで集まることはせずに、お店に預けてそれぞれタイミングの良い時に飲んでもらうことにしました。
そして2月中旬、ようやく開栓の日を迎えます。
なんだか、お店へ向かうのだけで緊張します。思わず背筋が伸びる感じ。
お店では、普段は使わないリーデルの純米グラスを用意してくれていました。ワイングラスの有名メーカーが日本酒用開発した、このお酒にふさわしい、素晴らしいグラスです。ありがとうございます。
さて、いよいよ飲んでいきます。
香りは上質なアルコールを中心として、十四代様らしい梨を中心としたフルーティー。嗅いだだけでわかる高級さ。アルコールなのに気品があります。フルーティーさはいつもの十四代様よりは控えめだけど、くっきり見えています。
口当たりは、硬くしっかりとしたフルーティー。凛とした甘味と苦味を中心として、葡萄の酸味とお米の旨味が押し寄せてきます。そして苦アル含み香がふおぉーー。
濃い! 味が濃厚なのではなくて、存在感が濃い! 味わいそのものは大きいわけじゃないけど、とても力強いです。
そして、こんなにしっかりしているのに、飲み込んだら口の中からすっといなくなって、後には舌の上に幸せな記憶だけが残ります。
なんというか、凄い!凄まじい!
お酒はみんなに飲んでもらうためにお店に預けたんですが、持ち主の特権ということで、一部を小瓶に移して持ち帰ります。せっかくだから時間変化も見てみたいですからね。
2日目。少し落ち着きが出た感じ。甘味も増しています。
3日目。さらに甘味がじゅわっ。香りにメロンも入ってきました。口当たりも柔らかくなって、甘味以外の苦味旨味酸味が何層にも重なった、とても豊かな味わいです。僕はこれくらいがいちばん好きでした。
5日目以降も素晴らしかったんですが、どこか複雑さが減ったように感じます。時間変化面白いなあ。
ジブリで例えると「もののけ姫」のエボシ御前。強い意志の力、凛とした美しさ、深い優しさ、一方にある苛烈さ。とても複雑な人物です。この作品の主人公はアシタカですし、ヒロインはサンです。でも、物語のテーマを最も体現しているのはエボシ様ですね。
満足度:★★★★★
お酒として美味しいことももちろんなんですが、双虹様を味わえたという満足感だけでも大きいです。SAKEdatabank様、本当にありがとうございました。
ファンアート「もののけ姫」
— たかなししん (@takanashi_shin) 2021年8月9日
わーい、今週金曜はエボシ御前様と
癒しのヤックルちゃんに会える🎵#イラスト #もののけ姫 pic.twitter.com/SqBdQMtQgR


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