【磯自慢 しぼりたて純米吟醸生酒原酒】
優しくて 気品あふれる 美しさ
静岡の、いや日本を代表する銘酒・磯自慢さん。いつ飲んでも美味しいんですが、なかなか飲む機会がなくて、1年以上ぶりです。時々行く酒屋さんには置いてるけど、お値段的にもなかなか手が出ないんですよね。久しぶりに飲めるのが嬉しいです。
香りは、ほんのりバナナなフルーティーがほわん。強くはなくて、優しいんだけど、とても印象的です。ああ、美しい。これはもう間違いない。
口に含むと、とてもきれいで優しい甘旨酸。そこから旨味とアルコール感がほんわり広がって、最後に甘味も開きます。柔らかいんだけど、凛とした強さもある。
なにより素晴らしいのが、含み香です。複雑な深みのある甘旨アルコールがほわあああ。
これは感動します。気品があって美しい。思わず背筋が伸びます。
ちなみに開栓からちょうど1週間経っていて、口開けよりも美味しくなっているそうです。タイミングも良かったんですね。
スペックは、
造り:純米吟醸 生原酒
原料米:兵庫県特A地区東条産 山田錦(新米) ・・・ 良いお米を使ってる圧がすごい
精米歩合:麹米50%、掛米55%
アルコール度数:16~17% ・・・ 高め
日本酒度:+4.5 ・・・ 辛口
酸度:1.3 ・・・ 低め
酵母:自社培養
ジブリで、、、いや、ジブリにはこういう高貴な感じのキャラクターはいませんね。
他の作品で例えると、「アルテ」のイレーネ様。
「アルテ」は、ルネサンス期のイタリアを舞台に、画家を目指す女性・アルテの姿を描く物語。女性が画家になるなんて考えられない時代、自分の決めた道をしなやかに力強く歩くアルテの姿を描きます。当時の社会の様子を知れるのも興味深いですし、キャラクターも物語も魅力的で、めっちゃ面白いです。
イレーネ様は、9巻以降に登場し、アルテが肖像画を描くことになる、カスティーリャ王国の王女様です。高貴で高潔で、でも堅苦しいところはない魅力的な人物。独特の価値観に裏打ちされた、凛とした強さと深い愛情を持っています。
萌えるとか付き合いたいとか思うのも畏れ多い、むしろお仕えしたいと思わせるお方です。
満足度:★★★★★
大久保圭先生『アルテ』最新話。
— 百合文壇バー (@yuribundanbar) 2019年8月15日
カスティリャ王女・イレーネの肖像画を描くため彼女の心の内を引き出したい望む画家アルテ。
その思いに答え自らの過去を語ったイレーネの過酷な生い立ちに圧倒されつつも、アルテが彼女に対し改めて人となりへの尊敬の念と好意を深めるくだりの描写が素敵でした。 pic.twitter.com/NDtBaqbuyH
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