【農口尚彦研究所 純米 無濾過生原酒】
強烈な 高アル濃厚 旨苦酸
約3ヶ月ぶりの農口さん。こちらもひとつ前の刈穂に続いて、SAKEdatabankさんの第10回キャンペーンでいただいたお酒です。キャンペーン賞品なのに一升瓶。一緒に付いてた手紙によると「誤発注で1800mlですがそのままお送りします」だそうです。いやいや、たくさん飲めるのは嬉しいけど、生酒で一升瓶はちょっとキツいですよwww 冷蔵庫に入らないwww
でもそこは高アルで濃厚な農口さん。しかも熟成酒。もしかして常温放置でも面白いんじゃないかな?
というわけで、常温放置でちびちび楽しむことにします。
まずは常温から飲んでみましょう。
色は、明らかに熟成がかかってる山吹色。
香りは、少し離れててもわかるくらいの熟成旨苦+強そうなアルコール感+ほんのり糖甘乳酸が合わさってぽわわわん。
口に含むと、力強い旨苦アル甘酸がズシンと落ちてきて、さらに旨苦アルがズズズズン!
やっぱり農口さん、パワフルですねえ。単体で飲むには正直ちょっとキツい。アテが必要です。
小瓶に移して雪冷え(5℃)にしてみたら、旨苦が引っ込んで、蜜の甘味と酸が目立つようになりました。お、こっちの方が好き。でもやっぱり農口さんは一筋縄ではいきません。最後に旨苦が一気にぐわわっ!
ぬる燗(40℃)にすると、苦味がおとなしくなって、酸甘旨じゅわん。おお、これ好き。気になってた苦味がおだやかになった分、お酒の良い部分が目立つようになりました。
熱燗(50℃)では、ぬる燗よりも甘味が減って、酸旨じゅわん。これはこれでアリだけど、僕は甘味もある方が好み。
ぬる燗から温度が下がって人肌燗(35℃)くらいになると、今度は酸が立ってきます。
いちばん好きなのはやっぱりぬる燗かな。
ちびちび飲んでたら、いつの間にか開栓してから2週間。
まだまだ元気にアル旨ドカンです。でも苦味はだいぶおとなしくなって、常温でも飲みやすくなってきました。とは言え他のお酒に比べたらかなり力強いので、アテは選びますけどね。
そこからさらに1週間、開栓から真夏の3週間常温放置で、だいぶヤバくなってきました。老(ひ)ねと紙一重の熟成酸味が出てきてます。でもそれも面白い。奥のほのかな甘味も微妙にエロいです。熟女の魅力。まあ、ここらあたりが限界ですかね。飲みきりました。面白かった!
酒質としては、やっぱり単体で飲むお酒じゃないですね。かと言って、お刺身くらいだとお酒の強さに対抗できない。いろいろ試した中では、塩鮭(中辛)や、濃いめの中華なんかがよく合いました。へしこなんかも良さそう。
スペックは、
造り:純米 無濾過生原酒
原料米:五百万石
精米歩合:60%
アルコール度数:19% ・・・ 高っ!!
製造年月:2021年1月(瓶詰時期)
出荷年月:2022年6月
ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」のドーラ。もちろん最近よく例えてた若い頃の美少女ドーラじゃなくて、映画に登場した強烈な方です。とにかく力強い。ただ、最初は明らかに敵役なんだけど、一緒にいると魅力がわかってきます。
満足度:★★★☆
先週のラピュタみて俺のかっけえ女キャラ好きの原点はドーラかもしれん pic.twitter.com/0UiT4jvF3d
— 久遠依真 (@5zOmSx2xLa88J6S) 2022年8月21日
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