【ganshu 南部美人 】
おだやかで 優しさふくらむ 美人さん
岩手特集第2弾は、ganshu。見たことないお酒で、どこのお酒かもわからなかったんですが、聞いてみたら、岩手の7つのお蔵さんの共同プロジェクト企画で、これは南部美人さんの分だそうです。なるほど、DATE7や山川光男の岩手版みたいな感じでしょうか。岩手の酒→岩酒→ganshuなんですね。
このプロジェクトは、岩手県酒造組合内の若手経営者・社員でつくる組織・岩手県青年醸友会が、今年2023年に立ち上げたもの。参加しているのは、浜娘・岩手誉・七福神・酔仙・堀の井・南部美人・鷲の尾の7銘柄。この7銘柄のお酒が、2023年1月~5月にかけて隔月で、1回に2~3本のお酒が岩手県内の業務用酒販店で発売されるんだそうです。
南部美人さん以外は飲んだことないですね。ただ、浜娘さんは、赤武さんの地元銘柄です。どうせなら全部飲んでみたいけど、岩手県内の酒販店のみで、それぞれ300セットとのことで、かなりレアですね。
このラベルデザインは、岩手県出身のイラストレーター/漫画家・森優さんのデザイン。森優さんは、優しい雰囲気のなかに、時々どこか浮遊感のある不思議さや不穏さを醸し出す、素敵な作品を出されている方です。作品からは、どことなく往年の漫画雑誌・ガロっぽい雰囲気も感じますね。
でも今回のラベルはいたって健全。水田→白米→蒸→酒母→米麹→醪→上槽という日本酒を造る工程を描き、7本並べると1枚の絵が完成するんだそうです。
それでは飲んでいきましょう。南部美人さんはらかなりお久しぶりです。
香りは、ほんのりおだやか苦フローラル。
口当たりは、とろりやわらか かすかな甘味。そこから旨酸が少しだけ出てきて、苦アルコールもいつの間にかそこにいます。
味わいはそれぞれ、優しく控えめ。でも、全部合わさったら豊かで満足感があります。美味しい!
温度帯は、キンキン雪冷え(5℃)よりも、涼冷え(15℃)くらいの方が、味が開いて華やかですね。
ジブリで例えると「紅の豚」のマリエッタさん。一瞬だけ登場するフィオのいとこです。落ち着いた優しそうな美人さん。ピッコロ社長に「マリエッタ、きれいになったね」って言われてます。
好き度:★★★★
【DATA】
蔵元:株式会社 南部美人(岩手県二戸市)
造り:不明
原料米:岩手県二戸市産 ぎんおとめ
精米歩合:55%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
酵母:ジョバンニの調べ
製造年月:2023年1月
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