富士千歳＞ケ(天空の城ラピュタ)［ジブリ酒］

【富士千歳(ふじちとせ) 本醸造原酒ひやおろし】

オレンジとナッツとくっきりアルコール

富士千歳

松井酒造さんの蔵見学＆試飲、最後の1杯は、また別ブランドの富士千歳さんです。
この富士千歳さんは、1726年の松井酒造さん創業当時から続く銘柄。松井酒造さんはもともと、北前船の寄港地として栄えた、現在の兵庫県北部・香住で創業されました。二艘の船を所有し、北海道と交易も行っていたそう。富士千歳は、その航海の安全を霊峰富士に祈願し、商売とお客さまの千歳の幸せを願っての命名だそうです。

見るからにクラシックな佇まいですし、アル添の19度原酒。ひやおろしだから味も乗ってそうです。ちなみに試飲価格は、一番安い 30ml100円。正直ちょっと不安もあるんですが、飲んでいきましょう。

上立ち香、ヘーゼルナッツとアルコール。

口に含むと最初から、オレンジ酸味とアルコール。いきなりこんなにはっきりアルコールを感じるのは珍しいですね。でもそれが不思議とイヤじゃない。
そこからアルぽわ旨じわん。含み香ほんのりアルコール。後味じわんと渋味が残る。

そんなに期待してなかったんだけど、これは面白い。日本酒を飲んでる感じがしません。でも美味しい。

そしてやっぱりけっこう渋味がありますね。この子も単体で飲むよりは食中酒。でもひとつ前の京千歳さんとは違い、和食じゃなくて、何かエスニックな料理と合わせたいです。スパイスを効かせた肉とかでも良さそう。

ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」の、ドーラの子分の日本人。そう、ドーラの子分には日本人がいるんです。作中ではたぶんセリフもなくて、時々登場するだけ。でもちゃんと「ケ」という名前もあります。ちなみに子分5人衆の他の4人の名前は、「カ」「キ」「ク」「コ」。適当すぎるでしょ！
「ケ」は日本人だけど、和食よりもスパイス効かせた肉とか食べてる方が似合いそう。海賊ですしね。

好き度：★★★★