こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

青鹿毛 (短期集中企画! 香りぷんぷん麦焼酎飲み比べ⑦)

青鹿毛あおかげ

青鹿毛

青鹿毛

麦焼酎飲み比べ企画の第7弾は、青鹿毛さん。こちらは全く知らない銘柄でした。宮崎県都城市・柳田酒造さんのお酒です。

青鹿毛とは、馬の毛色のひとつ。サラブレッドには8種類の毛色があって、茶色→黒になるに従い、呼び方が、鹿毛かげ黒鹿毛くろかげ青鹿毛あおかげ青毛と変化します。馬なのに鹿? まあ実は、このお酒が馬のことなのかはわかりません。

それでは、飲んでいきましょう。

香り濃厚、麦ぽわん。うわっ!! 今回は香り系の麦焼酎を集中して飲んでいますが、その中でもいちばん香りが強いんじゃないかな。

口当たり、とろんと入って麦旨ずどん。味も濃い!! こんなに旨味のを感じる焼酎も初めてじゃない? 日本酒の場合、旨味の成分の多くはアミノ酸です。でも焼酎の場合は蒸留の過程でアミノ酸がお酒に移行しないから、あんまり旨味を感じることがないんですよね。この旨味はなんなんだろ?
酸とほんのり甘味もあって、後味はアルコールの辛さでズバっと切りつつ、麦の甘旨がほわんと広がります。美味しい。

アルコールがちょっと固い感じがあるから、ロックや水割りが良さそうですね。香りを楽しむならお湯割りも良いかも。とても興味深いお酒でした。

あまりに気になったから、柳田酒造さんについてちょっと調べてみました。
柳田酒造さんは明治35年(1902年)創業で、現在の社長は5代目の柳田正さん。正さんは、東京農工大学修士課程を修了し、大手メーカーに就職した元エンジニアさんです。それが、先代のお父様が病に倒れられたのを機に、29歳のときに地元に戻って焼酎造りを始められます。でもそこは元エンジニア。麦の香りを楽しめる香ばしい焼酎を作りたいと、オリジナルの蒸留装置を開発されました。そうして生まれた青鹿毛は、一般の麦焼酎と比べると10倍以上の香り成分が含まれているんだそう。
そして昨年、この青鹿毛の41度の特別バージョンが、フランスの酒類コンクール・KURA MASTERで、第1位プレジデント賞を獲得しています。凄い!!

ちなみに柳田酒造さんには、他に赤鹿毛という焼酎もあります。赤鹿毛と聞いて仮面の忍者を思い浮かべた方は僕より世代が上かと思いますが、マスク・ザ・レッドを思い浮かべる方とは語り合いたいですね。

好き度:★★★★

青鹿毛

青鹿毛

【DATA】
蔵元:柳田酒造合名会社(宮崎県都城市)
造り:本格焼酎(麦) 常圧蒸留
原料:九州産二条大麦ニシノホシ
アルコール度数:25% ・・・ 普通
麹:白麹
製造年月:2024年3月

この麦焼酎企画の間は、あまり差がつけられないので、ジブリで例えるのはお休みします。

 

関連記事:

 

←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へ