こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

東洋美人 > シータ(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

東洋美人(とうようびじん) 限定純米吟醸 醇道一途 愛山】

やわらかく 小さいけれど くっきりと

東洋美人

東洋美人
東洋美人

1年ぶりの東洋美人さん。山口県萩市・澄川酒造場さんのお酒です。

澄川酒造場さんは大正10年(1921年)創業。澄川家は元々米問屋だったんですが、親戚筋の酒蔵を引き受けて創業したんだそうです。その酒蔵を継いだのが、4代目になる澄川宜史(すみかわたかふみ)さん。

宜史さんは、酒蔵の息子として1973年に生まれ、東京農業大学醸造学科に進学。ただ、当時の澄川酒造場は経営難で、売上げも山口県内で最下位に近かったんだそう。しかし、人生の転機は宜史さんが3年生の12月に訪れます。そこで、学外学習として十四代を醸す高木酒造・高木顕統さんが研修を受け入れてくれたんです。冬の造りの1カ月弱、顕統さんと寝食を共にしながら教えを受けたことで、宜史さんは覚悟を固めます。

高木顕統さんは弟子を取らない主義ということで、澄川宜史さんが顕統さんの唯一の弟子と言われています。顕統さんの技術指導を受けたお蔵さんとしては、花邑の両関酒造さんや、天賦の西酒造さんもありますが、寝食を共に教えを受けたのいうのはやはり特別ですね。

宜史さんの努力で澄川酒造場のお酒の質は徐々に上がり、評価も高まります。しかし2013年7月、山口北部襲った豪雨により、蔵は壊滅的な被害を受けてしまいます。廃業も視野に入る中、多くの人の助けもあり、なんとか12月には酒造りを再開することができました。しかし、巨額の借金も抱えてしまいます。

しかし、次の転機は翌年2014年に訪れます。
この年の、SAKE COMPETITION Free Style Under 5000部門で東洋美人が1位を獲得したんです。
SAKE COMPETITIONは、市販酒のみを対象とする日本酒の品評会。審査基準は、「美味しいこと」。よく引き合いに出される全国新酒鑑評会は、酒造りの技術を競う鑑評会で、出品されるお酒も特別な造りのものが多いんですよね。それに対して、市販されているお酒で、美味しさをわかりやすく競うのがSAKE COMPETITION。審査はブラインドで行われるので、知名度や同情票ではなく、純粋に美味しさが評価された結果の1位です。ここから東洋美人の名前はさらに有名になり、今や澄川酒造場は山口の酒蔵のリーダー的な存在になっています。

今回のお酒、醇道一途 愛山は、先日結果が発表された SAKE COMPETITION 2025 純米吟醸部門で、3位になったお酒。出品数340点中の3位です。こちらのお店の冷蔵庫にこのお酒が入っているのを知ってたから、発表のニュースを見て、急いで飲みに来ました!
それでは飲んでいきましょう。

香り控えめ桃フルーティー。わずかなミントが爽やかです。

口当たり、桃とバナナと青リンゴ。やわらかく、小さいけれどくっきりと。それがふんわり広がって、やわらか甘苦ほわっと締める。

含み香もほわんとやさしいフルーティー。後味は、やわらか甘苦ふんわり残り、すっときれいに消えていく。
うっま!!!

味わいは小柄でやわらか。でもおとなしくはありませんね。はっきりかわいい。主張も控えめなんだけど、とても印象的です。
あまりに美味しいから、珍しくおかわりしました。


アテは、トルティーヤチップス。ピリ辛チリソースでお酒の甘味がぽわわん。

ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」のシータ。おとなしいし物腰やわらかいし主張もしないけど、芯はしっかりあって印象に残るヒロインです。

好き度:★★★★★

東洋美人

東洋美人

【DATA】
蔵元:株式会社 澄川酒造場(山口県萩市)
造り:純米吟醸
原料米:愛山80%
精米歩合:麹米35%、掛米50%
アルコール度数:14% ・・・ 低め
製造年月:2025年5月

 

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