こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]SAKE HUNDRED > マーニー(思い出のマーニー)

SAKEサケ HUNDREDハンドレッド 百光びゃっこう 別誂べつあつらえ

複雑な 上品芳香 恍惚と

SAKE HUNDRED

SAKE HUNDRED

いよいよ年末も大詰めですね。明日は今年のまとめを投稿する予定ですので、これが今年最後の通常更新です。今年のうちに投稿したかった高級酒!

SAKE HUNDREDは、日本酒メディア・SAKETIMESを運営する(株)Clearさんが展開する、高級日本酒ブランドです。ちなみにブランド概要については、GetNaviの記事がわかりやすかったので、リンクを貼っておきます。
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2万7500円の日本酒が2日で完売!? 逆境のなか、新参ブランドが値上げしても売れるワケ

今回のお酒は、そんなブランドから「百光 別誂」。製造は、山形の、楯の川酒造さん。精米歩合18%という驚異の高精白のお酒です。

ラグジュアリーをコンセプトとするだけあって、ぶっちゃけ、なかなか手が出る価格ではありません。そんなお酒を、特別に1杯いただくことができました。本当にありがとうございます!正直、飲むのに緊張しました。でも、めったにない貴重な機会。しっかり味わっていきたいと思います。

まずは、香りが本当に素晴らしいんです。桃とお米の旨味と上品なアルコール感とほのかな苦味酸味が、複雑に絡み合ってふおぉぉー-。いろんな要素が混ざりつつ、それが調和して、上品かつ恍惚!

口当たりは、するり薄甘旨。やっぱり上品ですね。と、そこから心地よい旨味と苦味がじゅわりと広がります。美しい! 芯のしっかりとしたお米の旨味と優しい苦味にうっとりします。
その後、鼻腔に幸せな記憶を残して、淡雪のようにきれいに溶けてなくなる。とても美しいのに、複雑さもあります。

はあああ。
簡単に美味しいという言葉を使うのが申し訳ないくらい、素晴らしいお酒でした。

今年はありがたいことに、高級なお酒を何本も飲ませていただきました。その中でも、香りでは百光さんが最も印象に残っています。簡単に比較すると、
・香りの百光
・旨味の獺祭 磨きその先へ
・深みの梵 超吟
もちろんそれぞれのお酒とも香りも旨味も深みも素晴らしいんです。ただ、一番印象に残っている要素がこんな感じ。

スペックは、
造り:純米大吟醸
原料米:兵庫県山田錦
精米歩合:18% ・・・ 超高精白
アルコール度数:15.7% ・・・ 普通
日本酒度:マイナス2 ・・・ ちょい甘口
酸度:1.4 ・・・ 普通
アミノ酸度:0.8 ・・・ 低いです。当然めちゃくちゃきれい

思い出のマーニー
ジブリで例えると「思い出のマーニー」から、月光の下のマーニー。ジブリ作品には、素敵なヒロインがたくさん登場します。でも、女性の美しさを真正面から描いたという意味では、マーニーが一番だと思います。その中でも最も美しいシーンが、この月光のシーン。この世のものじゃない雰囲気も醸し出しています。
こういう女性の美しさ、宮崎駿監督では描けなかったんじゃないかな。技量ということじゃなくて描きたいものの方向性の違いからね。ちなみにこの作品を監督した米林さんのことを、鈴木敏夫プロデューサーは「ジブリでいちばん上手いアニメーター」と評していたそうです。

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そんなお酒に合わせるアテは、純米鍋。水を使わず純米酒で煮込んだ鍋です。こちらのマスターは割烹出身で、出汁の取り方が絶品なんです。あとから聞いたら、使っている出汁昆布の量がひと桁違いました。もちろんこちらも、今年いちばんというくらいの幸せな一品。具は鶏肉とネギとお餅ひと切れだけ。シンプルだけど、凝縮された旨味がめちゃくちゃ美味しくて、他に何もいりません。そしてそれが素晴らしいお酒と引き立てあって至福。全てに感謝を捧げたくなります。今年も一年、ありがとうございました。

満足度:★★★★★

©スタジオジブリ

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