【富士大観 しぼりたて 純米吟醸生 Starting Point】
やさしくて するりきれいな 酸旨辛
はじめましてのお酒、茨城県日立市・森島酒造さんの富士大観です。
森島酒造さんと言えば、2019年から始まった新銘柄・森嶋が有名ですね。僕は最近は飲めてないけど、とてもきれいなお酒という印象です。そしてラベルがカッコいい。その森島酒造さんが1953年から造っていた銘柄が「大観」。先代蔵元が日本画の巨匠・横山大観画伯と親交があり、その縁から生まれた銘柄です。その「大観」が2019年にリニューアルしたのがこちらの「富士大観」。
ちなみに、銘柄は「森嶋」で、蔵元も森嶋さん。でも社名は森島酒造です。ややこしい!
今回のお酒・Starting Pointは「原点」という意味。コロナの影響で注文がキャンセルされてしまった農家を救うため、地元の酒米をブレンドして使ったという、男気あふれるお酒です。カッコいいですね。
それでは、飲んでいきましょう。
香りはほんのり米旨酸。おだやかきれいな香りです。
口当たりは、するりほの酸味。乳酸とわずかにレモン感。そこから旨味がふわり。やっぱりきれいですね。酸から入って甘味もほとんどないのに、やさしくて嫌味が全くありません。後味も、ほの旨やさしくふわりと消えます。
アテは、お造り盛り合わせ。魚も美味しいけど、甘めのたまりっぽい醤油がまた美味しいです。うんうん、まさにこういうのに合わせたいお酒。
派手さはないけど優秀なお酒でした。
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の化学研究会部員。目立った活躍はしないし、派手さもないけれど、優秀そうな感じです。
ちなみに科学研究会2人のうちひとりは、高畑という名前。どうやら高畑勲監督がモデルっぽいです。高畑監督は東大仏文卒業ですから、やっぱり優秀!
「かけん」こと化学研究会の3人のうち、一番右にいる部員は「高畑」という名前です。名前と顔からして、2年前に亡くなった高畑勲監督がモデルになってるのは間違いないでしょうね。#コクリコ坂から pic.twitter.com/fe5XZy4FwN
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) 2020年8月21日
【DATA】
蔵元:森島酒造株式会社(茨城県日立市)
造り:純米吟醸 生酒
原料米:茨城県産酒造好適米ブレンド
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+3 ・・・ ちょい辛
酸度:1.8 ・・・ 高い
酵母:協会9号系
製造年月:2023年1月
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