こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

糀おしろい > 雨の日と曇りの日と晴れと(おもひでぽろぽろ)[ジブリ酒]

糀おしろい(はなおしろい) 純米酒

おだやかな とろりん酸甘 にごり酒

糀おしろい

糀おしろい

はじめましてのお酒、高知県香美市・(株)アリサワさんの「糀おしろい」です。アリサワさんは、メイン銘柄・文佳人が有名なお蔵さんですね。飲むのは初めてですが、今回のお酒は文佳人とはだいぶ違いそう。なんせ「濃醇とろり もろみ酒」と書いてます。

(もろみ)を搾らないそのままのお酒は「どぶろく」です。でもこの子、分類は清酒になってるから、一応搾ってはいるみたいですね。とは言え、いかにもとろんとろんな見た目をしています。美味しそう。

「糀」は、ここでは「はな」と読ませていますが、本来は「麹」と同じ「こうじ」です。蒸米をコウジカビの力で糖化したのが、米麹。日本酒の根幹です。
なんで漢字が違うんだろうと思って調べたら、ヤマト醤油味噌さんのサイトに解説がありました。「麹」は中国由来の漢字で、蒸した穀物を手でボール状に丸め、その表面にコウジカビが繁殖する様子を表したもの。一方「糀」は、日本で作られた国字で、お米の表面に花が咲くようにコウジカビが生える様子を表したものなんだそうです。なるほど~。どちらも趣深いけど、2つあるのはややこしいですね。

脱線はこれくらいにして、いよいよ飲んでいきましょう。

香りは、乳酸米旨ほんのりと。にごりらしい香りですが、思ったよりおだやかですね。最近、乳酸が強いにごりをいろいろ飲んでたから、余計にそう感じます。

口当たりは、とろりん ふわ酸 おだやかに。そこから甘旨が恥ずかしそうにちょっとだけ顔を出します。そしていつのまにか、ふわっといなくなってる。固形感は残ってるけど、米粒よりはだいぶ細かくなってますね。

濃そうな見た目をしてるし、実際に食感は濃いけど、味わいはめちゃくちゃ奥手ちゃんです。
ただ、どこかほんわり落ち着くんですよね。やさしくて心地良い。アルコールは13度?? いやいや、もっと低く感じます。
あたたまって、ちょっと仲良くなってきたら、甘酒っぽい酸甘が出てきます。でもそれも控えめでかわいい。

この日のアテはいろいろあったけど、この子はアテなしで単体で楽しみたいお酒でした。
見た目は濃厚だけど、やさしい味わいの、まさに「なごみのお酒」。美味しかった~。

ジブリで例えると「おもひでぽろぽろ」の「雨の日と曇りの日と晴れと、どれが一番好き?」のシーン。ほんわり甘酸っぱくて、やさしい思い出です。

好き度:★★★★

糀おしろい

糀おしろい
糀おしろい

 

【DATA】
蔵元:株式会社アリサワ(高知県香美市)
造り:純米 にごり酒
原料米:高知県コシヒカリ
精米歩合:65%
アルコール度数:13~14% ・・・ 低い
酵母:高知酵母
製造年月:2022年12月

 

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