【北翔 純米吟醸】
常温で 香りアルツン 米旨ふわん



はじめましてのお酒、北翔さん。新潟県村上市・大洋酒造さんのお酒です。
大洋酒造さんは、終戦の年・1945年の設立。ただ、地域の14蔵が法令による指導で合併したのがこの年ということ。元のお蔵さんは寛永12年(1635年)創業のお蔵さんもあったそうで、やっぱり歴史がありますね。
大洋酒造さんのメイン銘柄は大洋盛。こちらも飲んだことはないんですが、特約店限定酒の「無想」は去年いただいています。モダン辛口で美味しかった。
今回のお酒は北翔。こちらも特約店限定酒です。その銘柄名は、世界初の鮭の自然孵化増殖に成功した村上藩士・青砥武平次に由来します。
武平次は、正徳3年(1713年)生まれ。三両二人扶持の下級役人でしたが、鮭が産まれた川に帰って産卵する習性を知って、川の一部で鮭を保護して増やす「種川の制」を作ります。この制度のおかげで、乱獲によってほとんどゼロに近づいていた漁獲高は跳ね上がり、赤字続きだった村上藩の財政は再建。武平次も異例の高給取りに出世します。
村上藩では、この鮭の収入によって教育を受け出世した人達を「鮭の子」と呼んでいました。今でも村上には「鮭公園(サーモンパーク)」という公園があり、その中心には、イヨボヤ(村上の方言で鮭のこと)会館という施設があります。
大洋酒造さんの公式サイトによると、「北翔」とは、『青砥武平治が「鮭の子」に託したであろう夢、「いつかはこの越後の北のはずれから飛翔し全国に名を馳せたい。」その想いを社員の気持ちと重ね合わせて酒銘とした』のだそう。
今回のお酒は、大阪のとある百貨店の酒屋さんでいただきました。こちら、最近リニューアルしたんですが、有料試飲スペースができてたから、ふらふらと吸い込まれたんです。で、きれいなカウンターでわくわくしながら注文したら、マスターっぽい店員さんがおもむろに後ろの棚からお酒を取って注いでくれました。
え、、、常温棚、、、?
この北翔さんはともかく、篠峯3種飲み比べとかも常温なの?
まあ、ひとまずいただきます。
含み香ほわんとアル米旨。クラシックですね。
口当たり、なめらかにとろんと入ってきて、米旨ぽわっと広がります。最後に乳酸現れて、含み香アル旨鼻から抜ける。後味じんじん酸渋味
どクラシックな辛口酒。ただこれ、たぶん個人的にはしっかり冷やした方が好きなやつです。
今回は試飲なのでアテはありません。でもこのお酒にはアテがほしいですね。スタンダードに刺身で間違いありません。淡白な白身でもねっとり赤身でもどっちでも大丈夫そう。
ジブリで例えると「おもひでぽろぽろ」の、主人公タエ子のお父さん。昭和の頑固なお父さんという感じです。晩酌が似合う感じ。家族に「タエ子には甘い」って言われてますが、タエ子にはそれが見えません。
好き度:★★★☆
父親の心理は他者の言動によって描かれている
— 齋藤 雄志 (@Yuusisaitou) 2022年6月12日
「お父さんはタエ子に甘い」という姉の証言や、嫌いな玉ねぎをお父さんにあげるタエ子を叱らない父。
しかし姉妹の言い合いが終わった後に、「さっさとこれを下げろ」と機嫌が悪そうに言う。 pic.twitter.com/TXMVJvN3wd


【DATA】
蔵元:大洋酒造株式会社(新潟県村上市)
造り:純米 原酒
原料米:岩船産 越淡麗
精米歩合:70%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2024年1月
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