【仙介 純米 ROCK】
ロック用 薄口なのに 爽やかに



お久しぶりの仙介さん。兵庫県神戸市東灘区・泉酒造さんのお酒です。
泉酒造は宝暦6年(1756年)に初代泉仙介さんが創業。ああ、仙介って創業者のお名前だったんですね。その後1844年、3代目泉仙介さんの時に灘に移転します。この頃は、「泉正宗」という銘柄でした。
ところが7代目泉仙介さんの時代の1995年、蔵を地震が襲います。そう、阪神淡路大震災です。倉庫や事務所は残りましたが、仕込み蔵は倒壊。当然酒造りはできず、一時は再建を断念したそう。
それからは、親戚筋の香川・西野金陵さんに委託醸造してなんとか命脈を繋ぎ、ようやく灘で酒造りを再開できたのは2007年のことでした。10年以上!! それは嬉しかったでしょうね。でもその仕込みが終わった矢先、そのお酒を口にすることなく7代目は亡くなってしまいます。悲しみの中、蔵人たちがそのお酒に付けた銘柄名が「仙介」。そんな想いがこめられたお酒、思わず背筋が伸びます。心していただきます。
と、そんな重い話をしましたが、今回のお酒は、ROCK。ロック専用のお酒です。かわいいですね。ちなみにラベルの熊はロックマ。氷に覆われた国に住む 、ROCKを聴きながらロックで呑む日本酒が大好物なんだそうです。
ロック用の夏酒というと、玉川さんのアイスブレイカーを思い出しますが、こちらはどんなお酒なんでしょう? それでは、いただきます。
上立ち香、控えめ乳酸アルコール。控えめだけどくっきりと、存在感を主張します。
口に含むとほんのりと、おだやか酸味が広がります。甘味旨味もほんのりで、主張はしない控えめな味。
え????
予想外に薄口ですね。ロック用だからもっと濃いのかと思ってました。ただ、薄口なのになぜか存在感があります。
含み香もほとんど感じませんね。後味は旨風味がほわわ。
では、ロックにしてみましょう。
もともと薄口だったのが、ロックにすることでめっちゃ軽やかになってするする飲めます。でも、かなり薄いのに、不思議に物足りなくはないんですよね。これはこれでかなりアリ。日本酒とはまったく違うジャンルだけど、美味しいです。

アテは、チャンピオンカレー柿の種。お酒の味があんまりないから、逆になんでも合いますね。めちゃくちゃ面白い。
ジブリで例えると「となりのトトロ」で、トマトとキュウリを冷やしていた川。ただの水のはずなのになぜか爽やかに感じます。
好き度:★★★★



【DATA】
蔵元:泉酒造(兵庫県神戸市東灘区)
造り:純米 生原酒
原料米:兵庫県産 山田錦
精米歩合:65%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
製造年月:2025年6月
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