【出羽桜 吟醸酒】
かわいいと 思わせといて カッコいい
お久しぶりの出羽桜さん。お蔵さんがあるのは山形県天童市一日町一丁目という早そうな住所です。だからなんだって話ですが。ちなみに読み方は「ひといちまち」だそうです。
今回は缶のお酒。こちらのお酒、ヤングキングで連載中のマンガ「やえの酒めぐり」の7/24に発売された第16号で取り上げられたお酒です。
このマンガ、今年4月から連載開始したんですが、これまで取り上げられたお酒は、山本ピュアブラック、わかむすめ燕子花、金陵オリーブ純米吟醸と、全部飲んだことあるお酒だったんです。で、4話目がよく見かけるけど飲んだことなかった出羽缶。こんなの買ってくるしかないでしょ。売ってるお店は把握してたから、早速買ってきました。
それではマンガを読みながらまったり飲んでいきましょう。
香りはやさしいほの甘の、フルーティーさとアルコール。ライチと洋ナシ、アルコール。ほわんと立って気持ち良い。良い意味でアル添らしい吟醸酒。
口に含むと香りの通り、フルーティーな甘酸ぽわん。うん、かわいい。
と思ったのはここまで。ほんのり苦アルが見えたかなと思ったら、その苦アルが正体を現して、強くてカッコいいアル苦がズバン！！
甘いのに、アルコール感で辛口と思わせるタイプ。アルコール度数は16度なんだけど、18度くらいのくっきりさがズバっと切って、後にほんのり甘苦余韻を残して消えていきます。
かわいい子かと思ったらカッコいいお姉さんだった！
ちなみに、せっかく缶なので、基本は缶のまま飲みました。ちょっとグラスにも入れてみたけど、それほどは変わりませんね。缶って香りが中に溜まって、意外に吟醸香を楽しめるんです。口当たりはグラスの方がやわらかいけど、あえて缶のまま飲むという風情もありますよね。ゆるくて良い感じ。
用意したアテは、まずは成城石井の「いぶりがっことクリームチーズのポテトサラダ」。こないだファミマの同じようなポテサラを食べたけど、それよりちょっといぶりがっこ感があって、酒飲みには嬉しいですね。それから、スルメイカの唐揚げと、にんにく醤油フライドチキン。どれにもよく合います。好き。でも、結婚(マリアージュ)の手前でするりとかわされちゃうんです。惜しい！
ジブリじゃないけど例えると「カリオストロの城」の不二子ちゃん。かわいい家庭教師かと思ったら、途中で正体を表すキケンな女。キケンなんだけど魅力的で、飲まずにはいられない。
好き度：★★★☆
#わかる人にだけわかればいい選手権
— ノリ (@o5kjH8uG8NGe2xK) 2022年7月1日
カリオストロの城のラストで
ルパンが不二子のニセ札の
原盤を見て
「お友達になりたいわ〜♪」の
セリフが当時のCMから
引用しているのがわかるのは
リアルタイム世代だけでいい。 pic.twitter.com/qHWtxBKShR
【DATA】
蔵元：出羽桜酒造株式会社(山形県天童市)
造り：吟醸酒
原料米：国産米
精米歩合：50%
アルコール度数：16% ･･･ 高め
日本酒度：+3 ･･･ ちょい辛
酸度：1.2 ･･･ 低め
酵母：小川酵母
製造年月：2023年5月15日
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