【玉乃光 純米大吟醸 酒鵬 】
穀物の 旨味ぐぐぐん クラシック
お久しぶりの玉乃光さん。前回は1年半まえで、青い瓶と白い狐がかわいい「まねきつね」でした。
今回こちらを買ってきたのは、前からX(Twitter)でフォローしていた羽場洋介さんが、9月1日付で、玉乃光酒造の第14代蔵元 代表取締役社長に就任されたというのがきっかけです。
【ご報告】 ※業界関係者の方、拡散してもらえるとありがたいです。
— 羽場洋介@創業350年酒蔵 社長 (@tamanosakekasu) 2023年9月6日
2023年9月1日付で、京都・伏見の酒蔵 玉乃光酒造の第14代蔵元 代表取締役社長に就任しました。玉乃光は江戸時代から続く創業350年の老舗酒蔵です。日本酒に人生をかけることを決意しました。… pic.twitter.com/gCDwa6xZec
羽場さんは大学院を卒業後、公認会計士として働き、コンサル→飲食業を経験した後で、創業300年を優に超える酒蔵に入ったという異色の経歴を持つ方。 そんな羽場さんがこれからどんな酒造りに舵を切っていくのか、その原点として、今のお酒を飲んでおきたかったんです。
幸い、玉乃光さんはスーパーに行けばたいてい売ってます。その中から、まだ飲んでなかった純米大吟醸「酒鵬」を選びました。それではさっそく飲んでいきましょう。
香りは穀物、旨苦クラシック。わずかに柑橘とオイリーな感じもあります。
口当たり、とろんとお米のほの旨味。そこから旨味がぐぐぐぐん。穀物苦味もしっかりと。奥にはほんのりミカン感。
クラシック辛口ですね。今まで飲んだ玉乃光さんの「まねきつね」や「純米吟醸 酒魂」とも通じるクラシックさ。これは単品で飲むより、食事と合わせたいお酒です。お酒の味わいがしっかりしているので、アテも味がしっかりある方が良さそう。
というわけで用意したアテは、ネギ塩豚カルビパスタ。安定のバズレシピです。豚肉のしっかり旨味とお酒の旨味の相性がばっちりで、幸せ~。
温度帯は、雪冷え(5℃)くらいが好きでした。味わいがすっきりとして、後味に旨苦が徐々にじわわわーん。
逆に熱燗(50℃)~60℃とびきり燗も良かったです。酸が立って、ほんのり甘味も出てきて、苦味は引っ込んで、冷酒ではあまり感じなかった柑橘旨の含み香が口の中いっぱいにふわあああって広がります。
2日目は、酸がちょっとくっきりして、味わいはまろやかになりました。1日目の力強さが苦手という方は、ちょっと放置してみたら飲みやすくなるかもしれません。
ジブリで例えると「平成狸合戦ぽんぽこ」の権太。若手5匹の中でも武闘派ですが、狸の立場としてはしごく真っ当ですね。クラシックな狸の道を突き進んでいます。
好き度:★★★☆
「平成狸合戦ぽんぽこ」の中で最後まで闘争を主張する権太は、宮崎駿がモデルなのだと言う。
— ブックストア ウディ本舗 (@woody_honpo) 2019年9月30日
宮崎駿は、ホルスの戦いが「僕らの青春だった」と語っているが、それを宮崎駿が回想すると「紅の豚」になり、高畑勲が回想すると「平成狸合戦ぽんぽこ」になるというのは、2人の作家性を鮮やかに現している。 pic.twitter.com/uZ9rIybJpw
【DATA】
蔵元:玉乃光酒造株式会社(京都市伏見区)
造り:純米大吟醸
原料米:国産酒造好適米
精米歩合:50%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+3 ・・・ ちょい辛
製造年月:2023年5月
関連記事: