【月桂冠 THE SHOT 華やぐドライ〈大吟醸〉】(げっけいかん ザ・ショット)
クセのない、ちょい甘すっきり大吟醸
こないだ大関の飲み比べをしましたが、今度は月桂冠の飲み比べです。トップバッターは「THE SHOT」の黒。大吟醸です。同じシリーズの白と金と赤は前に飲んだので、これで全種類制覇。
この後、月桂冠のスタンダードのやつと、良さそうなやつが控えてますが、まずはこちらを飲んでいきましょう。
香りは控えめに酸苦アルコール。ほんのり青リンゴ感。そんなに気にならないけど、ちょっと雑味があるかな?
口当たりはさらさらで、甘味と酸味がぽん。ほのかな苦味もふわり。その後は、すぅーーっと引いていきます。で、最後に旨苦味がほわっと立ち上がってきれいに消えていく。
クセがなくてすっきり飲みやすいですね。温度が上がってきたら、華やかさがより際立ってきました。
こんなお酒が、コンビニやスーパーで税抜249円で売ってるんだから凄いですね。
ジブリで例えると「紅の豚」のフェラーリン。ポルコが軍にいた時代からの戦友で、軍に残って少佐にまで昇進しています。ポルコと違って真っ当な道を歩んでる爽やかイケメン。
ポルコも従軍した第一次世界大戦は、当時史上最も戦死者の多い戦争で、もうこんなに大きな戦争は二度と起きないだろうと言われていました。だから戦後、それまで戦闘機に乗っていたパイロットのほとんどが解雇されたんです。ポルコも空賊達も、実はみんな元々従軍パイロット。飛行機に乗ることはできるけど職がないから、空賊とか賞金稼ぎとかしてるんですね。他には、サン・テグジュペリの「夜間飛行」で描かれているように、戦争以上に死亡率の高い郵便飛行機のパイロットになった人もいました。あとは危険な曲芸飛行をするとか。そんな中で軍に残れたフェラーリンは、とても優秀だったんでしょう。
でもそんな彼も「国家とか民族とか、くだらないスポンサーをしょって飛ぶしかないんだよ」って言っているあたりが、ほのかな苦味に現れています。
満足度:★★★☆
ポルコ・ロッソの空軍時代の戦友であるフェラーリン少佐は同名のアルトゥーロ・フェラーリンというパイロットがモデルなんですけど、実はこの人1920年に来日してて、侍の格好してノリノリで写真撮ってたりしてます。#紅の豚 pic.twitter.com/gItRqNFZfl
— 鰐軍壮 (@WANIGUNNSOU) 2016年11月11日
前回のフェラーリンの時にも貼ったツイートだけど、大好きだからもう1回。
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