【たまがわ じゅんまいぎんじょう みゃー】
貫禄の やわらかしっかり クラシック
お久しぶりの玉川さん。京都府京丹後市・木下酒造さんのお酒です。
玉川さんと言えば、いちばんよく見るのはロックが似合う夏酒・アイスブレイカーですね。燗にしても美味しかった。他には、江戸時代の製法で造った熟成酒・タイムマシーンや普通の純米吟醸も飲んでますが、どれも濃厚な旨味がたっぷりでした。
木下酒造さんは、1842年(天保13年)創業の老舗。杜氏は、史上初にして唯一の海外出身の杜氏、フィリップ・ハーパーさんです。イギリス出身で、なんとオックスフォード大学卒。日本の外国語青年招致事業で英語教師として来日し、その契約期間が終わっても日本に残ります。そして奈良の梅乃宿酒造さんで下積みから10年間酒造りを学び、南部杜氏の資格試験に合格。2007年に木下酒造さんの杜氏に就任されました。Wikipediaにそこそこ詳しい記事があって、これだけでも面白い!
今回のお酒は見ての通りの猫酒。こちらは、2月22日猫の日に、いつものお店のお姉さんの誕生プレゼントに持ち込みました。
この猫は、木下酒造さんの看板猫。名前は「玉川みゃー」で推定17歳。お客さんのお出迎えとお見送りが特技なんだそうです。裏ラベルに写真が載ってるんですが、これが表のイラストとそっくり! かわいい! 木下酒造さんの商品紹介ページでは、もっとたくさんの写真も載っていて、それもどれもかわいいんです。必見!!
ちなみに猫の日には、これまでに飲んだ猫のお酒特集記事を書いています。猫好きの方はぜひご覧ください。
さて、それでは、お酒をいただきましょう。
香りはしっかり穀物旨。強そうだけど、どこかやさしい感じ。
口に含むと酸旨ほわん。クラシックな酸ですね。そこから旨味がじわじわん。
しっかり旨味があるけれど、どこかやさしくおとなしい。後味も旨苦たっぷりだけど、いつのまにかふわっと消えます。
しっかりクラシックなんですが、貫禄がありつつ、やわらかい。この猫さんはだいぶ老猫ですね。大人の貫禄と余裕を感じます。
アテは、鰤ポン酢。ポン酢でいただく鰤のお造りなんですが、とびっこが乗っていて見た目も鮮やか。当然クラシックなお酒にばっちり合いました。
ジブリで例えると「耳をすませば」のムーン。アンティークショップ・地球屋に電車通勤する、まるまるとしてふてぶてしい猫です。愛想はなさそうなのに、どこかやさしくおとなしく、旨味がたっぷり。
ちなみにこの猫の模様、実はラベルじゃありません。猫が描いてる透明フィルムが巻いてあって、それを外すと下から普通のデザインが出てきます。なんか違和感はあったんですが、こんなことになってたのか!!
好き度:★★★★
耳をすませばのムーン(ムタ) pic.twitter.com/QUNkQ3UYHm
— もふ (@sumikko_mofu) 2013年7月5日
【DATA】
蔵元:木下酒造有限会社(京都府京丹後市)
造り:純米吟醸
アルコール度数:14% ・・・ 低め
製造年月:2024年2月
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