こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]櫻正宗 > コリコの街のおばさん(魔女の宅急便)

櫻正宗さくらまさむね 大吟醸

するりから 旨苦じわり 薄口酒

櫻正宗

櫻正宗

1合瓶の「蔵べる」シリーズ19本目、酒処・灘の櫻正宗さんです。はじめましてなんですが、お噂はかねがね。実はこちら、日本酒の歴史上、いろいろな逸話のあるお蔵さんなんです。

まずはなんと言っても、元祖正宗! 「正宗」が付いている日本酒はたくさんあります。僕が飲んだだけでも、菊正宗楽器正宗山形正宗ささまさむね大黒正宗福正宗・・・。正宗の一覧を載せているサイトによると、正宗の名を冠する日本酒は、全国で149種類もあるそう。その元祖が今回の櫻正宗なんです。

そもそもなんで日本酒の名前が正宗なのか。
時に天保11年(1840年)。天保4年から天保10年まで続いた大飢饉がようやく治まった頃。ちなみに天保の改革が始まる前年で、遠山金四郎景元が北町奉行に就いた年。いわゆる遠山の金さんですね。
当時「薪水」という銘のお酒を造っていた蔵元の6代目山邑太左衛門さんが、京都の瑞光寺で「臨済正宗」という経典を見て思いついたんだそうです。「正宗、、、セイシュウ、、、セイシュ、、、清酒!!! お酒の名前を正宗にしよう!」
って、ダジャレやないかい!

でも、6代目山邑太左衛門さんの功績はそれだけじゃありません。名水として名高い灘の宮水。これを発見したのも6代目です。6代目の造るお酒は江戸で大評判になり、他のお蔵さんもこぞってパクってお酒の名前を正宗としたんだとか。金さんもこのお酒を飲んだのかなあ?

ちなみにこの話にはオチもあります。明治時代になって商標制度ができました。蔵元は当然「正宗」を商標登録しようとします。でも、あまりに正宗というお酒が多すぎて一般名詞扱いされていまい、商標が取れなかった。だからしかたなく櫻正宗にしたんだそうです。

さらにこちら、協会1号酵母の発祥のお蔵さんでもあります。凄い!
現在では既に日本醸造協会からは頒布されていませんが、当時は最も優れた酵母として全国に頒布されていたそうです。
1号酵母と言えば、前に飲んだ「ソガ・ペール・エ・フィス イリヤ・ソントン」が1号酵母と2号酵母を使っていました。

お蔵さんの紹介が面白すぎて、前置きが長くなりました。飲んでいきましょう。今回のお酒は、僕が好きなアル添大吟醸。楽しみです♪
雪冷え(5℃)くらいまでキンキンに冷やしたところからスタート

香りは蜜アルコール。ただ、雪冷えではほんのわずかだけ。温度が上がってくるとほんのり香ります。

口当たりは、するり薄口、甘さの気配だけ。酸味はほとんど感じません。後半になってようやく、旨味と苦味がじわっと出てきます。旨味も苦味も、他の味わいがないから目立ってるけど、存在感は大きくはありません。薄口なだけに、後味はきれいに消えます。

温度が上がってくると、少し味が開きます。涼冷え(15℃)くらいで、薄甘苦口になりました。常温に近くなると、酸味も出てきて苦酸甘味がぼわん。ただ、この苦味があんまり気持ちよくない。うーん、不味くはないんですが、あんまり僕と相性は良くなかった感じです。

バズレシピ
合わせたアテも良くなかったかもしれません。作ったのは、いつものバズレシピから、「やみつき鶏と3分ガーリックライス」。ローソンのやみつき鶏をメインに、調味料をまぜるだけのガーリックライスで、簡単めちゃ美味なレシピなんです。でも、そちらのガツンと美味い味がしっかりしすぎていて、お酒の魅力を吹き飛ばしてしまいました。

公式サイトによると、スペックは、
アルコール度数:15~16% ・・・ 普通
日本酒度:+2 ・・・ 普通
酸度:1.2 ・・・ 低いですね。
アミノ酸度:0.9 ・・・ こちらもめっちゃ低い。

ジブリ例えると「魔女の宅急便」でキキが初めてコリコの街に降り立ったとき、最初に話したおばさん。キキの笑顔の挨拶に「気に入ってもらえて良かったわ」とだけ言ってそそくさと立ち去ります。ちょっと苦味が残る。でもまあ、都会の人ってそんなものですよね。
でもこのおばさん、実はクライマックスでは、トンボの友達やお巡りさんと一緒に、しっかりキキを応援してるんです。なかなか気付かないけど、こういう演出大好き。

満足度:★★★

櫻正宗

櫻正宗

 

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