こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

清泉 > モンスリー(未来少年コナン)[ジブリ酒]

清泉(きよいずみ) しぼりたて 純米吟醸

甘酸ぽん 鋭く硬い アルコール

清泉

清泉
清泉
清泉

 

はじめましてのお酒、清泉さん。新潟県長岡市・久須美酒造さんのお酒です。こちらは、友達の猫谷さんが日曜だけやってる間借り日本酒居酒屋「休日の猫谷さん」でいただきました。

久須美酒造さんと言えば、日本酒マンガの金字塔「夏子の酒」のモデルになったお蔵さんとして有名です。
夏子の酒」は、1988~1991年に講談社の「モーニング」に連載された尾瀬あきらさんのマンガ。酒蔵の娘が亡き兄の残した幻の酒米・龍錦を復活させて酒造りをする姿が描かれます。

ちなみに「夏子の酒」はマンガアプリ・マガポケでラスト3話以外は全て無料で読めます。僕もついこないだ、ラスト3話をマンガ喫茶で読み終わりました。

作中に登場する酒米・龍錦のモデルになったのが、亀の尾というお米。コシヒカリササニシキあきたこまちなど数多くのお米の祖先になった食用米です。酒米では五百万石も美山錦も亀の尾の子孫。戦前は広く作られていたんですが、病害虫に弱かったり、倒伏しやすかったり、化学肥料で育てると極端に米がもろくなったりしたため、だんだん作られなくなっていき、1970年代には作付けされなくなってしまいました。

その亀の尾を復活させたのが、久須美酒造さんの6代目・久須美記廸さん。越後杜氏の長老の「亀の尾で造った吟醸酒が忘れられない」という言葉を聞いて、種籾を探し始めたんだそうです。そして1980年、ようやく見つかった種籾は、わずか1500粒。それを3年がかりで復活させ、1983年冬、ようやく亀の尾を使った純米大吟醸「亀の翁」が誕生しました。

同時期には、別嬪を醸す鯉川酒造の蔵元さんも復活に取り組んでいました。そうした努力も実って亀の尾はまた作られるようになっています。僕もこれまで、両関三笑楽蓬莱W瑞冠サササンデーで飲んでいます。

というわけで、そんなお蔵さんのお酒、飲んでいきましょう。この子は亀の尾じゃないんですけどね。

香りは爽やかアルコール。

口に含むと甘酸ぽん。それがほわっとふくらむけれど、味わい自体は大人しい。そのかわり、くっきりガツンとアルコール。鋭さのあるアルコールで、苦味も甘味もアルコール由来。最後はズバッと切って、ほの甘後味が残ります。

このお酒、アルコール度数は普通の15度なのに、なんでこんなにアルコール感強いんでしょう? 1杯飲むのにめっちゃ時間がかかりました。

ジブリじゃないけど例えると「未来少年コナン」のモンスリー未来少年コナンは、宮崎駿監督の監督デビュー作。モンスリーは敵側の女隊長です。後半はだいぶ丸くかわいくなりますが、今回のお酒は前半のモンスリーですね。美人さんだけど気が強くて無愛想です。

好き度:★★★

清泉

清泉

【DATA】
蔵元:久須美酒造株式会社(新潟県長岡市)
造り:純米吟醸
精米歩合:55%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2023年11月

 

関連記事:

 

←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へ