【碧龍 純米吟醸造り】
旨苦味 古風な辛口 クラシック
はじめましてのお酒、石川県金沢市・福光屋さんの碧龍です。このブランドでははじめましてですが、福光屋さんと言えば、前に飲んだ福正宗・加賀纏や、加賀鳶のお蔵さんですね。創業1625年の老舗。従業員数が100名を超える大手の酒蔵さんで、スーパーでもよく見かけます。
今回のお酒は、特約店限定流通の碧龍さん。
龍の付くお酒、多いですね。試しに僕のブログで検索してみたら、黒龍・白龍・白龍・九頭竜・會津龍が沢・龍神丸・龍力・龍蟠・龍泉八重桜・臥龍梅・龍勢。
商品名だと翠竜(新政)・龍吟虎嘯(栄光冨士)。
ちょっと変則の髙龗。
酒蔵だと龍神酒造・成龍酒造。
お米では龍の落とし子。
他にも黒糖焼酎の龍宮と、老酒の古越龍山。
マークだけなら十四代も。
途中から、検索しちゃったのを後悔する多さでした。
実はこちら、大手酒販店・リカーマウンテン(リカマン)さんのTwitterキャンペーンで当選したお酒です。しかも純米吟醸と辛口純米の2本セット。ひとつ前の山三さんとほぼ同時に3本もお酒が届いちゃった。ありがとうございました。
それでは、じっくりいただきましょう。
色はほんのり黄色。
上立ち香、ほの旨苦なクラシック。純米吟醸ですが、吟醸香はほぼありません。
口に含むと、ほの旨味。そこから旨味と苦渋膨んで、途中から乳酸もじわり。甘味はわずかだけ。後味は、苦旨じんわり残ります。
クラシック辛口ですね。それも古風なクラシック。単体で飲むのではなく、普段の晩酌で食事に合わせたいお酒です。
最初はちょっと苦渋が立ってたけど、1週間くらいかけてちびちび飲んでたらだいぶ落ち着いてきました。
温度は、すっきり雪冷え(5℃)~常温までどこでも良いですね。夏だからやってないけど、燗にしても良さそう。
アテはいろいろ合わせたけど、特に合ったのが「厚揚げ豚ニラみそ炒め」。もう字面だけで合わないわけがない。インスタで活躍されてるcotoさんのレシピなんですが、この方のレシピ、日常のおかずにめっちゃ良いんですよね。
ジブリで例えると「おもひでぽろぽろ」のタエ子の父。昭和のクラシックなお父さんです。ちょっと頑固。周りにはタエ子には甘いって言われてるけど、小学生のタエ子にはそれが伝わっていません。
好き度:★★★☆
【DATA】
蔵元:株式会社 福光屋(石川県金沢市)
造り:純米吟醸
原料米:契約栽培 酒造好適米
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+7 ・・・ 辛口
酸度:1.3 ・・・ 普通
酵母:花酵母(桜)
製造年月:2023年5月
福光屋さんは、農家さんとの関係を大事にしていて、契約栽培を大きく進めているそうです。長野の酒米・金紋錦も、一時期はほとんど作られず絶滅寸前にまでなったところを、福光屋さんが契約栽培・全量買取で救いの手を差し伸べてくれたおかげで復活しています。福光屋さんカッコいい!!
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