【あづまみね 純米吟醸 ぎんおとめ 無濾過生原酒】
穀物の やさしい甘旨 苦ズドン




京都の名店・酒呑にし川さんの飲み比べ2杯目は、はじめましてのお酒・あづまみねさん。岩手県紫波郡紫波町・ 吾妻嶺酒造店さんのお酒です。お!紫波町!! 紫波町と言えば、紫宙の紫波酒造店さんと、平六醸造さんがありますね。どちらも美味しかった!
吾妻嶺酒造店さんは、貞享元年(1684年)創業。ただその前の1670年代に、創業者である近江商人の村井権兵衛さんが、南部藩ではじめての澄み酒を造ったんだそう。そういうい経緯で、吾妻嶺酒造店さんは岩手県最古の蔵。さらに、南部杜氏もここから発祥したんだそう。凄い!!
今回のお酒は、公式サイトによると、岩手の酒米・ぎんおとめ の力を全部出す事に注力した純米吟醸酒なんだそう。
「ぎん」の付く酒米って多いですね。しかも地域もバラバラでややこしい。挙げていくと、吟風(北海道)、吟烏帽子(青森)、吟ぎんが(岩手)、ぎんおとめ(岩手)、吟のいろは(宮城)、吟の精(秋田)、夢吟香(愛知)、吟吹雪(滋賀)、吟の夢(高知)、吟のさと(福岡)。
こちらは、農水省の「酒造好適米の農産物検査結果(生産量)と令和5年産の生産量推計②(銘柄別)」という資料を見て挙げていったのですが、全部飲んでた!
それでは、あづまみねさんを飲んでいきましょう。
香りはおだやか穀物旨と、奥にかすかにコゲ感も。
口当たり、とろんとやわらか穀物の、やさしい甘味と旨味がぽわん。それがじわんとふくらんで、最後にズドンと苦味で締める。
力強い苦旨ですね。熟成とまでは言わないけど、少し寝かせてそうなコゲ感クラシックです。


アテは、引き続きの、いぶりがっこクリームチーズと魚の竜田揚げ。どちらも合いますね。でも最強だったのは、例によって付いてきたレモン。お酒の苦味が消えてまろやかになります。うまっ!!
ジブリで例えると「もののけ姫」の牛飼いの頭。この人、地味ではあるんだけど、なんかとても良い人なんですよね。
好き度:★★★☆
今週の金曜ロードショーはもののけ姫だよ pic.twitter.com/FtEgDQUdJ9
— どんぐりごろごろ (@donguri560560) 2025年8月25日


【DATA】
蔵元:合名会社 吾妻嶺酒造店(岩手県紫波郡紫波町)
造り:純米吟醸 無濾過生原酒
原料米:ぎんおとめ
精米歩合:50%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2025年6月
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